2014年5月8日木曜日

2014年5月号 月間報告

今から2週間のうちに、5月22日から25日の間、EU議会の選挙があります。 今回のマンスリーレポートで、皆さんの貴重な選挙権を有効に使うことができるように、来たる選挙についてお知らせします。投票することを忘れないでください。この選挙はイスラエルに対する将来のEUの政策を決めるものでもあります。皆さんの票を価値あるものとしてください。ぜひレポートの最後にあるアンケートをチェックして、皆さんの候補者がイスラエルを支持しているかどうかを確かめてください。

新しいサンレモ会議がユダヤ人の民族自決権を支持


【サンレモ】 ECIがサンレモ決議の90周年を祝った4年後、国際的なグループの代表団がイタリアのサンレモに帰り、4月26日、ユダヤ人の民族自決権を再度、認めました。そのイベントはまた、ニューヨークでイスラエルを支持するため、国連加盟国に届くための ECI主導の新しい取り組みである、文化的外交のためのフォーラムの始まりでもありました。

その集会は、1920年4月の和平会議の際に、英国の使節団が滞在していたのと同じホテルで開催されました。またそこは主要連合国の最高議会のための公式晩餐会が行われた場所でもありました。英国は後にパレスチナの委任統治をするようになりました。その会議で、当時から双方の内閣の閣僚の末裔であるレディング侯爵は、パレスチナ委任統治の目的を達成することことにおけるイギリスの失敗を認めていました。彼らは、ヒトラーから逃げるユダヤ人難民を受け入れる国が一つもないような危機的な時に、パレスチナに入ることを妨げたのです。

その会議はチェコ共和国の大統領Milos Zemanの支持を得ました。大統領は、外交政策アドバイザーであるHynek Kmonicek を通して会議に個人的な挨拶を送りました。その声明の中で、「イスラエルをサポートすることは、加盟国の夕食会での公式スピーチによってではなく、国連での投票の記録によって最善にあらわされる」チェコは、2012年11月の国連常任理事会での一方的なパレスチナ国家樹立に反対するわずか8か国のうちの一国でした。カナダの外相も個人的な挨拶を集会に送り、「カナダのイスラエル支持は、価値と利益を共有することによってあらわされる」と述べています。カナダは1948年のイスラエル建国以来、一貫してイスラエルのサポーターです。

委員会で、国際関係と戦略総務省の局長Yossi KuperwasserとTomas Sandellは、どうしたらサンレモのメッセージはイスラエルと世界によりよく伝えられるかを話し合いました。サンレモ決議はこの2,3年前まではあまり公式の討論の場では知られていませんでしたが、今やより注目に値するものであるということで合意しました。

私トマス・サンデルはこれらの歴史的事実はイスラエルの学校で教えられるべきであると強調しました。「イスラエルの子どもたちは1897年のバーゼル会議やホロコーストの悲劇についてだけではなく、ユダヤ人たちが先祖代々受け継いできたゆえにパレスチナと呼ばれる祖国を再建する権利を確約した1920年のサンレモ決議について学ぶことができるようにすべきだ。」

サンレモの市長代理のClaudia Lolli(写真)は、サンレモはユダヤ人国家の歴史的、法的根拠を見出したいと思う人々のために、町をより観光客にとって魅力的により努力すべきだと同意しました。 その戦略は、イタリアのリビエラやラ・スペツィアといった他の都市と同様にサンレモで受け入れられ、第二次大戦後、ユダヤ人避難民がイスラエルにむけた最初の航行を記念することになるでしょう。

国際的な専門家の委員会では、ユダヤ人による人類への数多くの貢献が話し合われました。「ユダヤ人は、我々に技術的な発明を与えノーベル賞受賞者を輩出しただけではなく、いのちに対するまったく新しい道を与えました。」とGeorgina Dufoixは語りました。これらのユダヤ的価値観は後にユダヤ教徒キリスト教に根差す価値観になり、今日では国連憲章に正式に記されている普遍の価値観として知られています。Bruno Rocheは、いかにユダヤ人たちがヨベルの年の経済的事実をゆだねられているかを説明しました。「ユダヤ人の方々は彼らの聖書から経済システムのための安息の意味を理解している。」と語りました。

結びの言葉の中で、Gregory Lafitte (写真)は国連におけるイスラエルの役割について話しました。イスラエルは、日々の諸問題を解決するためのイスラエルのノウハウと技術革新から利益を得るためにユダヤ人国家と契約したいと思っている多くの友人を国連に持っていることに言及しました。

1920年4月26日にサンレモに置いて始まり、後に1922年に国際連盟理事会で、最終的に1947年に国連によって承認され、国際的な協定に記されているとして、会議はユダヤ人の民族自決権を確認したサンレモ決議を出しました。声明はイスラエルの国連加盟65周年の記念の時である5月12日に国連の外交的昼食会の席で発表されます。この会議はCBNi24News という2つのメディアによってカバーされているので彼らのレポートをぜひご覧ください。

クリスチャン有権者は新しいEU議会がイスラエルに友好的になるかどうかを決める

【ブリュッセル】皆さんがEU議会のご自分の議員を選ぶチャンスであるEU議会選挙(5月22日-25日)まで残すところわずかス2,3週間となりました。投票することが重要です。ヨーロッパでは、今日、戦後から今に至るまでかつてなかったほどファシストの党が公然と現れてきています。反ユダヤ主義と政治的過激主義の増加とともに、私たちが何かをしなければ、新しいEU議会はイスラエルとユダヤ民族に対して敵対的な場所となるかもしれません。私たちは皆さんに2つのことをしてくださるように、ぜひお願いします。祈ることと投票することです。

前回の選挙の際にはクリスチャン有権者の皆さんの投票への積極的な参加を感謝しています。イスラエルはこの5年間の間、EU議会内において多くの友人を得ることができました。最近ユダヤ人コミュニティーの主要な代表者の一人は私に、ブリュッセルで誰がイスラエルの最もよき友人たちかを説明してくれました。「それはクリスチャンです。クリスチャンの支援なしにユダヤ人国家はそれを存続できないでしょう。」と語りました。

もし彼が正しいのなら、クリスチャンは、多くのイスラエルの友人をもつEU議会を保つために非常に重要な責任を持つことを意味しています。もし私たちが投票に行かないならば、私たちはユダヤ人を失い、新たな反ユダヤ主義に機会を開くことになります。投票しないことはヨーロッパの将来を他人に決定させることになります。それは受け入れられるものではありません。

- どうぞ確実に5月22日から25日の選挙で投票してください。皆さんの友人やご家族、教会のご友人を励まして同様に投票してください。

- 皆さんの候補者がイスラエル支持者であることを確認してください。皆さんは、前回のレポートにあげたアンケートを使って、直接、候補者に尋ねることができます。(同様のアンケートをこのレポートの最後につけています)

- 選挙運動の期間中、メールやソーシャルメディア等によって、また個人的な選挙運動の集会の中で、このこれらの質問事項を提起して積極的に働きかけてください。これらの問題点を提起することで、これらを議題に載せることを助けることができます。

- 選挙のために祈ってください。私たちの活動は祈りと投票と呼ばれています。この選挙は祈りを必要としています。しかし祈りだけでは状況を打破できません。私たちは祈ること、そして票を投じることが必要なのです。

どうやって候補者を選ぶか?


Brussels 【ブリュッセル】民主主義においては、自分たちの好む候補者を選ぶ権利があります。ひとつひとつの問題点にいたるまで同意できる候補者をいつも見つけられない時には、その候補者を信頼することが重要です。その候補者が属しているグループは非常に重要です。各党のグループを通して、一人一人の欧州議会委員は議会での日常の仕事において影響力を持つのです。

以下は各政党です:

欧州人民党(クリスチャン民主主義者)

前回の選挙で35.77%の投票 http://www.epp.eu/

中道右派のグループでドイツ系クリスチャン民主主義者とヨーロッパの他の保守的な党から構成される。イスラエルに対して比較的に友好的という実績をもつ。これはすべての党員が自動的にイスラエルに友好的である見解を共有しているわけではないが、一般的にいってその傾向にある。

社会民主進歩同盟(社会民主主義者)
25.46 % http://pes.eu/

社会民主主義者は、一般的に言って、現イスラエル政府の政策に対して批判的です。これは彼らが反ユダヤ主義であることを示唆するものではなく、それは新たな過激主義者の党である場合がありますが、明らかに、全体的にイスラエル政府に批判的です。例外は共産主義後の国々からなり(新しいEU加盟国)イスラエルを支持することは政治的協力に関係ないように見える。

欧州自由民主同盟
10.96 % http://www.aldeparty.eu/en

激しい批判と同様に中には強力なイスラエルの支持者もいる混合の自由主義のグループ。事前に皆さんの候補者がイスラエルにとって重要な問題について、どういった見解にたっているかを調べてください。

欧州緑グループ 欧州自由連盟
7.57 % http://campaign.europeangreens.eu/

緑グループは最も声高にイスラエルを批判するグループの一つ。

欧州保守革命同盟 
5.57 % http://www.aecr.eu/

このグループは他の中から構成され、イギリスのトーリー党、おそらく議会の中でもっともイスラエルに友好的なグループ。EU統合により批判的。

欧州統一左派・北方緑の左派同盟
4.57 % http://european-left.org/

イスラエルを非難するグループの一つで極左。一般的にいって、左派は非常に反イスラエル的だが、いくつかの新しい大衆迎合の党に見られるあからさまな反ユダヤ主義と同一視するべきではない。

自由と民主主義のヨーロッパ
4.05 % http://www.efdgroup.eu/

このグループは、よりEU統合に反対し、国の統治権を支持することで一致した混成グループ。その中にある党は移民に批判的だが、大半がイスラエルの友人です。イスラエルの国会であるクネセットへのEU議会代表団のリーダーであるオランダ出身のBas Belderはこのグループに属しています。

無所属
4.18 %

極右にいわゆる無所属のメンバーを多く見ることができます。ある人たちはイギリス国民党やギリシャのゴールデン・ドーンそしてハンガリーのヨビックのようなネオ・ファシスト党。多くはフランスのNational Frontの台頭を懸念しています。これらの党が新しいEU議会の中でどのように組織されるのかはまだよくわかりません。

他のグループの詳細はこちらからご覧いただけます。 http://www.elections2014.eu/en

棄権

ECIは政治的組織ではありません。私たちはいかなる特定の政党や運動とかかわっていません。しかし私たちはすべてのイスラエルを支持する皆さんと共に働きたいと願っています。これは、その方々の他の政策すべてに同意することを意味するものではありません。EU議会内の政党を提示することにより私たちはだた彼らのイスラエルおよびユダヤ人に対する態度に注目しているのです。

追加:欧州議会の候補者への質問事項

1. 男子の割礼とユダヤ教の食事律法に基づいた畜殺はヨーロッパでは認められるか、それとも禁止されるか。

2. EUは、イランが核爆弾を手に入れないと保証するために十分に働きかけているか。

3. 係争地でのイスラエルの実存する活動にEUが投資することを禁じた最近のEUガイドライン(2013年12月)に対するあなたの立場。

4. エルサレムは、最終的な和平合意のもと分割されるべきか、イスラエルの統一された首都として残すべきか。

5. EUはパレスチナ自治政府を助けるために、経済的活動や人権問題に条件をつけるべきか、過去とどうように継続すべきか。



トマス・サンデル記