2012年12月1日土曜日

ECI、国連訪問は国連事務次長を面会し、終了


ECI、国連訪問は国連事務次長を面会し、終了
国連のホロコースト否定論  その場に相応しくない

【12月1日  NY】 パレスチナの国連での地位を「オブザーバー国家」に格上げする決議案が採択された先週金曜日、ECI代表団は国連を訪ね、ヤン・エリアソン国連事務次長に公式に受け入れられた。

会合は「国連のホロコースト否定論禁止令」活動の最終段階に位置づけられる。この活動はECIが今年初めに開始したもので、マルティン・シュルツ欧州理事会議長がEU議会でホロコースト否定論禁止発言の後に始動したものである。

今年5月、ECIはNYの国連本部へホロコースト回想計画と題し、ホロコーストの記憶を思い起こしていただけるよう願い出た。

実際的な活動はその数カ月後、テヘランで行われた非同盟運動の年次総会でバン・ギムン国連事務総長が発言した後にあたる9月に行われた。マフムード・イラン大統領の主催で行われた年次総会で、バン国連事務総長は「国連加盟国を滅ぼす国連加盟国からのいかなる脅威、ホロコーストのような歴史的事実を否定するような挑発的なコメントの使用を強く否定する。」と発言している。

先週金曜日、ヤン国連事務次長はECIのホロコースト回想計画に感謝を表明し、ホロコーストを思い起こす日が国連の満場一致で採択された2005年11月に事務次長就任した経緯を語った。そしてその2005年は、ECIがEU議会でホロコースト記念日を最初にスタートした年にもあたるのである。

ヤン国連事務次長は「ホロコーストを思い出すことは、ホロコーストに関連付けられるあらゆる文化、文明にも適合できるものである。」と語った。

「『国連のホロコースト否定論禁止令』願いは、文明社会と国連が、具体的な結果を生み出すためにどのように共に働くかを映し出すものである。」とトマスECIディレクターは語る。「ECIは当初9月末、バン事務総長がテヘランの非同盟運動総会に出席したことを激しく非難したが、後に、事務総長の声明を受け、その非難を撤回した。」と説明した。

ECIの戦略をヤン事務次長に説明する中で、トマス氏は非難撤回理由を、「ECIは9月末の国連総会の開会式で、国連事務総長がどのように発言するかを待つことに決めた。67回国連総会で語られたイラン大統領の発言は疑わしい限りであるが、ホロコースト否定論は明確には語らていなかったからだ。」

エリアソン国連事務次長は、ホロコースト否定論に反する発言を正当的に評価することは事務総長の役割であることを感謝をもって聞いてくださった。しかし、「私たちはみなそれぞれの役割がある」とも付け加えて語られた。それゆえに、「ホロコースト否定論禁止令」がゴールに達するよう活動しているECIを評価されたのである。

ECIと国連事務次長の高官レベルの会合は、2013年から始まる「歴史から学ぶ」キャンペーンの道筋を開くことになった。このキャンペーンは、1月末の日曜礼拝をホロコースト犠牲記念日とすることとし、各教会、クリスチャンのコミュニティに呼びかけている。次のホロコースト記念日は、2013年1月27日の日曜日にあたる。このキャンペーンに参加を希望する教会およびクリスチャンのコミュニティは、ECIのホームページから詳細をご覧いただける。