2013年2月25日月曜日

プリムの祭り ECI設立10周年記念日

― 反ユダヤ主義に対抗する声明が重要でなかったことはない


ブリュッセル 2013年2月25日 

ユダヤの祭りのひとつであるプリムの祭りが日曜日に最高潮に達した日、それはECI設立10周年記念日にあたった。ECIは汎ヨーロッパレベルでユダヤ人国家設立をサポートする組織である。

ECIは、創設者トマス・サンデル氏の呼びかけによって2003年のプリムの祭りの日にブリュッセルのEU議会で創設された。クリスチャンの牧師、リーダーだけでなく、EU議員を含め、この時に、イスラエルとユダヤ人を擁護する立場を明確にすることを決めた。その決議が結果的に、プリムの祭りの日に行われたのだ。この祭りは、約2400年前に、古代ペルシア王国で、ユダヤ人たちを排除するハマスの陰謀が砕かれたことをユダヤ人が祝う日である。

 「ヨーロッパにキリスト教の親イスラエル組織の必要性が重要でなかったことはない。」とプリムの祭りの翌日の月曜日にトマス氏は語る。ヨーロッパは政治的にも多様な側面をもつ大陸であるが、現在でさえ反ユダヤ的な表現を目にし、それを聞かないことはない。

ギリシャやハンガリーのような経済危機が社会的に許されている国で反ユダヤ主義の動きがある一方、フィンランドのような小さなユダヤ人コミュニティがあり、経済的に安定している国でさえ、反ユダヤ主義的な宣伝活動が広がり始めている。

今、フィンランド政府の検察官は、『Magneetii』(人気のあるスーパーマーケットのチェーン店に置かれている無料雑誌)が、1930年代にあったナチスの陰謀を扇動している罪を犯しているのではないかと調査している。

 「フランスからフィンランドまで、ギリシャからスイスまで、もっとも恐ろしいウイルスはいつの時代もヨーロッパに戻ってくるものだ。」とトマス氏は語る。

 旧スタイルの右翼主義の動きだけではない。左翼活動であれ、右翼活動であれ、どちらの側にもユダヤ人とユダヤ人の国家を毛嫌う言葉を見ることができる。シオニストユダヤのために、多くの者たちが、彼らの嫌悪を取り除こうと努力してきた。

しかし、結局のところ、彼らが主張することを要約するならば、次のような同じ結論に達するのだ。 「ユダヤ人は中東和平のただひとつの障害物であり、世界の安定することのない主因と問題であるとされる。」とトマス氏は説明する。 

ECIは年間活動の中で、この日を第10回設立記念日としている。2004年3月に、ECIはEU議会で最初に主要会議を組織した。それにより、このプリムの祭りをECIの組織としても重要な祝日として記念している。 

反ユダヤ主義の現実的な恐怖は、祝賀会と記念式典でのまだ解決してないもののように存在する。だからこそ、ECIの活動は24時間体制が必要であるのだ。議会内、大学のキャンパス、インターネット上だけでなく、置換神学がユダヤ人国家設立の信頼を損ねた教会においても活動していく必要があるのである。過去10年ちかく、ECIは国連とEU諸国で活動することによって、歴史に痕跡を残してきた。

「欧州レベルで活動している多くのユダヤ人グループがある。しかし、私たちにとって重要なのは、クリスチャンとしての声明を発することである。」とトマス氏は説明する。

エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel アメリカのユダヤ人作家)が2004年ブリュッセルで行われた欧州緊急サミットで次のように不満を述べた。「ユダヤ人組織だけが反ユダヤ主義の高まりに対抗しているかのようだ。そのほかのものたちはみなどこにいるのか。」

今年、2013年、ECIは第10回設立記念を祝し、反ユダヤ主義に対して立ち上がる声明を新たにするのである。