2016年10月14日金曜日

ECIプレス10月号


ECI、イスラエルの強いパートナーシップをアピール

【ワシントン 10月12日】 10月6日夜、米国ワシントンにあるECI系列の組織に、イスラエル支持への強いパートナーシップをアピールした。

「ヨーロッパは急増する反ユダヤ主義に対して戦うには初歩の段階です。しかし止めるわけにはいきません。現在のユダヤ人そしてイスラエル国家に対する嫌がらせは世界的な現象だからです。」と、トマス・サンデルECI創始者は11日の記者声明で語った。

特に、新たなる形態でのユダヤ人に対するBDS(イスラエルのボイコット運動)について述べた。BDS運動は英国などの国会議員らが非難し、フランスの最高裁判所が国際貿易法違反であると明示している。

サンデル氏は、ヨーロッパのユダヤ・コミュニティ機関や、現在の民主主義国家イスラエルだけでこの問題を取り上げているのではないと語る。EUの統計によると、欧州のユダヤ人人口は、1991年の20万人から2010年には14万人にまで減少している。昨年は数十万人ものユダヤ人が欧州から離れ、イスラエルに移住した。

2週間前には、欧州議会でユダヤ人コミュニティの将来として、ブリュッセルで特別会議を組織し、幾人かの講師は欧州で起こっている急増するユダヤ人への脅かしは新たなる出エジプトであると警告した。

会議では、前英国主任ラビであるヨナタン・サックス氏が、「反ユダヤ主義は時代に沿って、様々な形に変化することを理解していない。」と欧州のリーダーらを責めた。氏が語るには、「中世においては、ユダヤ人とはユダヤ教であるがゆえに嫌われ、19世紀と20世紀初頭では、ユダヤ人はユダヤ人であるがゆえに嫌われ、今日では、ユダヤ人国家があるがゆえに嫌われている。反ユダヤ主義は時代によって形は違うが、ユダヤ人は自由に存在し、人類平等である権利がないという反ユダヤ主義の観点は変わらない。」と説明した。

「このような反ユダヤ主義の形態は欧州だけに限りません。」とサンデル氏は警告した。「米国、そして他の国々でも同じような現象が起こっているのです。ある時は、人道擁護という名の水面下に身を隠しています。しかしながら、イスラエルは今日、中東諸国の中で唯一、基本的人権と自由の法律を完全に持つ国家として存在する一方で、あるクリスチャンの団体を含めた西側諸国によるボイコットの矛先が向けられているという矛盾が起きています。

「クリスチャンはこの事実を捉え、良きに計らうべきです。ある運動家が『ユダヤ人から購入するな。』と叫んだなら、問題が間近に存在することを理解するのです。」とサンデル氏は警告した。

「イスラエル支持に立つことは、ECIが、パレスチナ人の法的権利を無視するものではありません。過去において、欧州の地方大学でパレスチナの人権擁護に関するイベントを開催してきました。今日、パレスチナ人たちが直面する、イスラエル当局からだけでなく、パレスチナの政治指導者から受ける問題を取り上げ、その関心を高めました。」

「欧州がイスラエルを最良の友と思っていなくても、ユダヤ人がボイコットされ、欧州でテロのターゲットになっている時に、我々は時に間に合って、イスラエル擁護の発言と行動を取るべき歴史的責任を負っているのです。そして、世界の中で、我々は、自由、憐れみ、思いやりに価値を置く人々と共に立ち上がる必要があります。それゆえに、アメリカの姉妹団体が我々には必要なのです。」とサンデル氏は説明した。

この新しいECIの組織はワシントンDCを本部に置くが、主な活動はニューヨークの国連本部にある。ブリュッセルにあるEUとニューヨークとジュネーブにある国連での政治活動を舞台とし、欧州、アメリカでの反ユダヤ主義と戦うためにパートナーシップを組むのである。