2013年6月1日土曜日

マンスリーレポート 2013年6月号

ビデオ制作から2年が経過し
ビデオのタイトル『平和をわれらに(Give Peace a Chance)』がキーワード


【ブリュッセル】 設立から3年が経過し、ECIは、イスラエルの国が国際法に基づいていかに真実であるかを気づかせるために、驚くべき日々を過ごしてきた。すでにこのマンスリーレポートでお伝えしたとおりである。しかしながら、毎月のレポートの中で、断続的ではあるが、お知らせしていない部分もまだ多くある。

そこで今月は小休止し、ECIがサンレモでスタートした2010年4月25日を振り返ってみたいと思う。サンレモ会議では、ユダヤ国家を建国する道筋がひかれ、今年は90周年記念にあたる。私たちが知ることは少しであったが、働きをとどめることはできないばかりか、まさに地の果てにまで導かれたのだ。

この3年間、イスラエルの国がいかに合法的で正しいかを、議会や政府に、世界中の国際的機関に伝えることができた。この過程の中で、ジャック・ゴーティエ(Jacques Gauthier)、ハワード・グリフ(Howard Grief)、シンシア・ワラス(Cynthia Wallace)のような重要な人物の貢献によって祝福され、われわれの目的とするところに到達することができたのである。

ECIが伝えったかったメッセージの内容が、最も効果的な伝達手段であるビデオで15分間伝えることができた。ビデオのタイトルは「Give Peace a Chance (われらに平和を)」であり、レオナルド・フィエレッテ(Leonard Fieret)をディレクターとし、ともに制作することができた。(著作権は、文章を担当したヒュー・キットソン(Hugh Kitson)に帰属された)。ジャック、ハワード、ドア・ゴールド(Dore Gold)が制作したビデオは、議会で、教会で、インターネットで、テレビで、世界中で見られただけでなく、私たちがめったに耳にすることのない国家機密の場でも用いられた。今年の4月には、ECIに親しい友人からの情報によると、アメリカの民主党上院議員であるジョン・ケリー(John Kerry)もこの映像を見たということだ! その数週間後、アメリカ議会で、ケリー議員が映像のタイトルを演説の中で引用したとは予想だにしなかった。

ケリー議員が語った映像をご覧いただける。彼は1分17秒のところで、「Give Peace a Chance」の言葉を引用しているのがわかる。http://www.youtube.com/watch?v=m3euuaUvzFE
また、今週、ネタニアフ・イスラエル首相は、イスラエル議会のクネセットでは通常へブル語で討論されるが、異例のこととして、突然、英語で話し出し、「アッバス議長にも理解できることばで話すことにしよう。「Give Peace a Chance(われらに平和を)」http://www.timesofisrael.com/netanyahu-to-abbas-in-english-give-peace-a-chance/ と語った。

現在の中東を語るときに、「Give Peace a Chance」という言葉を使うことが偶然ではなく、キーワードであるにちがいないと思う。それゆえに、この言葉は、2010年のECI設立以来、今日においても継続して用いているのである。ケリー議員、ネタニアフ首相が使われたことに助けを受け、世界のリーダーたちにこの言葉のメッセージを伝えていきたい。
このビデオを下記URLからご覧いただける。
http://www.givepeaceachance.info/ 

しかし、これで終わったわけではない。


ECI、国連で各国に働きかける


【ブリュッセル】 私たちが伝えたいことは、現在のイスラエルの国は合法性をもつということが受け入れらることであり、エルサレムがイスラエルの首都であることは重要であり、私たちが期待するよりもはるかに信じる人々にとって重要な街なのである。文豪ビクトル・ユーゴの名言にもあるように、「不完全な現実界に対応する完全で真実な実在ほどちから強いものはない。」

昨年9月下旬にニューヨークで68回国連総会でわれわれのメッセージを届ける試みをなしたことにより、ECIは大いなる希望をもって新たな段階に入った。国際政治的にイスラエルの立場は微妙な状態である一方で、イスラエルに歩み寄りたいと望んでいる各国に対していかに基盤を築くことができるか、現在そのプロジェクトが進んでいる。われわれはすでにいくつかの国々からの興味があるとの連絡を受け取っている。

イスラエルに対する圧力が多方面から増加している時がきている。今年いくつかの欧州各国政府を歴訪し、何度も同じようなメッセージを聞いた。「イスラエルはじきにイスラエルに対して反感をもつ国際社会と直面することになろう。」 しかしながら、国連大使職を希望する米国の新たな候補者は、アメリカがイスラエルの介入を示唆してきたことは、国際社会の視野が改善することになるであろうと表明している。

これは各国にとってもう1つの選択肢が与えられた時であるのは明らかだ。ECIのプロジェクトも最高段階の信仰、祈り、経済の必要性に達してきた。しかし、別の視点から見るのであれば、自らの可能性には限界があることに気づきながらも、無限の可能性がある神にまったき信頼を置くべきことを学ばされている時でもあるのだ。

2010年にECIが発足し、小さなビデオを作るという考えは、まったく信仰でしかなかった。ビデオのメッセージを制作するために多くの犠牲が払われた。中東で起きている紛争をナレーション風に仕上げたビデオは成功をおさめたが、実際は、このような形で進むとは考えていなかった。しかし、今から振り返るのであれば、そのようなビデオが新しい見解から紛争を理解するうえで各国の指導者たちに理解を与える力強いコミュニケーションツールとして貢献できたと知るのである。

どうか、あなたもこの期待できる新たな旅立ちに参加していただきたい。国連で正しい見解を提供することによって、イスラエルを各国に近づける働きに加わり、サポートしていただきたいのである。

「中立国」が欧州でもっとも反ユダヤ
ECI、スイスとスウェーデンに働きかける



【ブリュッセル】 「中立」ということばは平和的で響きのよい言葉である。しかしながら、実際問題、現在、中立国の中のいくつかは、反ユダヤ主義という重大な問題を抱えている。

先月、ノルウェーの新聞「Dagbladet」で、ユダヤ人と吸血鬼を並べて描かれた風刺画が発売された。それによると典型的な古い反ユダヤ主義はナチスとして登場する。これはノルウェーで表現される反ユダヤ主義の一つの例であり、今の政府が、イスラエルを非合法化するためにとっている中心的な動きである。

ヨーロッパでは、「ヒズボラ」をテロ組織のブラックリストとすることでEU議会で圧倒的多数を得た。ところが、中立国とされている、スウェーデン、フィンランド、アイルランドから、満場一致でなければ可決されないとする提案が提出されたのである。中立国と言えども、そんなものなのだ。

そこで、ECIは、影響を与えるための最善の方法として、国内活動とEUと国連レベルでの努力を結合することであると考え、その一歩を踏んでいる。その一方、先週スウェーデンで、有名なジャーナリストがこのように述べた。

「国連とEUでのあなたがたの活動は、ジャーナリストのメッセージが政界のトップレベルで受け入れられ取扱われていると理解することができ、私たち自国のジャーナリストに勇気と刺激を与えるものです。」

まさにそれは真実といえよう。

共にこの働きに取り組めば、きっと何かが生み出されるはずにちがいない。
 
 

ルーマニアのクリスチャンを強め、
欧州の中でイスラエルを助ける重要な役割のために働いているハラルド氏

 
【ブリュッセル】 現在のイスラエルの厳しい立場にもっとも理解を表明している国を見るならば、欧州の東を見なければならない。一党独裁政治を体験した国であるが、中東欧から新しいヨーロッパのメンバーであり、イスラエルの良き理解者、同盟国である。しかしながら、欧州の中で、国連で、イスラエルの側に固く立つには、われわれの支援が必要であるのだ。
 
ルーマニアは、クリスチャンが多い国であり、伝統的にイスラエルを政府が支援してきた。先月、ECIの議長であるハラルド氏(Harald Eckert)がルーマニアのティミショアラで、われわれの長年の友人であり、パートナーの トドール(Tudor)とミレラ (Mirela Petan)の聖会で話す機会を得た。彼らは「アルファとオメガ」というテレビ局を指導している。ハラルド氏はその聖会の4つのセッションで彼の中心的なメッセージである「イスラエルと国家」について語った。メッセージは録画され、いずれテレビで放映される予定だ。彼の著書『回復(レストレーション)の時(Times of Restoration)』は今、ルーマニア語で翻訳されている。
 
もう1つの最新の展開は、トマス氏が、ブリュッセルで、ルーマニアの高官と会ったことだ。高官はECIと長年親交がある。その中で、いかに欧州議会でルーマニア政府と同様にルーマニアのメンバーらが活動することができるかについて話し合われた。ECIは現在、ブルガリアのような中央・東ヨーロッパ諸国の中で親イスラエルを政治的に強める道がないかさぐっている。ブルガリアでは、首都ソフィアでアンドレ( Andrey Avramov)牧師と長年にわたり実りある働きをしている。