2015年11月10日火曜日

2015年11月 月刊報告


イスラエルのためのヨーロッパ連合
権威ある立場にある方々へのユニークな召命
一致の心をもって

2003年のECI設立以来、その影響力は本拠地のあるブリュッセルからすべての大陸の多くの国々に、着実に広がり続けている。今年だけでも、ECIは、世界中のいくつかの新しい計画に指導力と導きを与えた。

先月、我々の法律顧問であるアンドリュー・タッカーはナイジェリアに行きカンファランスに出席した。そこでは初めてイスラエルのためのアフリカ連合のアイデアが検討された。今年の初め、彼はニュージーランドにいて全国イスラエル支持の戦略を政府と結ぶのを助けた。

先月、創設責任者のトマス・サンデールは、財源を分かち合い、緊密な協力関係を育成するために新しいヒスパニックのイスラエル指導者連合と親密な関わりをもった。今年中に引退する議長のハラルド・エッカート もまた、イスラエルを支持することに関与するようにとクリスチャンを鼓舞するために世界の隅々を旅し、我々が共に働く時にどんなことが達成できるのかの模範としてECIをあげている。

しかしながら、ECIは、ただ単に世界のどこかに行くことだけに召されているのではない。我々はより大きな働きの一部である。ちょうどネヘミヤの時代のように、「この工事は大きく、また広がっている。私たちは城壁の上で互いに遠く離れ離れになっている。」(ネヘミヤ4:20)これが2003年にECIが創設された理由の一つだ。

特にその国々の政府とコミュニケーションをとることにおいて、以前は働きが活発ではなかった地域の不足を補う助けをするためだ。今日ECIは、様々な国際的なフォーラムでクリスチャンがイスラエルを支持することをより効果的にコーディネートするために、クリスチャン・フォー・イスラエル・インターナショナルや、オペレーション・エクソダス、国際クリスチャン商工会議所、ペンテコステ・ヨーロッパ・フェローシップ、ワード・オブ・ライフ・インターナショナルといったよく知られた団体と組んでいる。

個人も団体も同様に、特別な任務と召命が私たちすべてにある。来るべき年において、ECIは、「召されたことを確かなものとする」(2ペテロ1:10)ことを求めていく。同時に、より大きな働きの一部である他の団体との一致のためにも奮闘していく。これは先週ヘルシンキで、イスラエルのためのヨーロッパ連合の代表幹部とインターナショナル・クリスチャン・エンバシー・エルサレムが会談した時の結論だった。これらは主が立ち上げておられる2つの重要なミニストリーだと我々は信じている。イスラエル関連のミニストリーが拡大する動きいおいて、時には使命が重なり合い、しかしより大きな一致、相乗効果と有効性を求めている。

ともにイスラエルの利益のため、そしてユダヤ人のため仕えていこう。

英国訪問はECIのビジョンを広げる助け

【ロンドン】 イスラエルのためのヨーロッパ連合は、その支持基盤がその働きの強さになる草の根の運動だ。10月第2週、創設ディレクターのトマス・サンデールはロンドンを訪問、ジョセフ・ストアハウスのBaryy Segal とBatya Segalによって主催されたエマニュエル・センターでの仮庵の祭りカンファランスで話をした。

エマニュエル・センターの会場いっぱいに集まった多くの人々はECIの話を初めて聞き、その多くが我々の月報を受け取るための申し込みをした。ジョセフ・ストアハウスは、社会福祉で手を差しのべるユニークなプログラムを通して、イスラエルで最も弱い立場の人々のお世話をするという重要な働きを担っている。

ECIはいつも我々の第一の優先すべき使命は政治的指導者に対するものであることを明確にしている。そして社会的に助けの手を述べることによってイスラエルを祝福する働きは他の団体に委ねている。この観点でECIは多く存在するイスラエル支持のミニストリーに賛辞を述べ、そしてより大きな働きにおいて価値あるものとみなしている。

我々が焦点を絞る政治的な指導者たちへの働きでは、我々の団体をイスラエルの友人たちに広く知らしめることができるわけではない。それゆえ10月9、10日のロンドンでのように、時に応じて働きを分かち合うことは重要なことだ。

日曜日、トマス・サンデールは、ホーシャムにあるキングダム・フェイス・チャーチに招かれメッセージを語った。そこは我々の友人Clive とJane Urquhartによって牧会されている。再び、数百人の人々がイスラエルのための祈りと教育と擁護についてのメッセージを聞いた。

英国の我々のミニストリーの協力者AlistairとConnie Scottのイニシアチブのおかげで可能となった。我々は今、ロンドンでもっとミーティングを開催しようとしており、我々の核の後援者とコンタクトをとる他の方法を探し、我々のビジョンを新しいグループの人々に分かち合あおうとしている。ECIはまたヨーロッパの他の首都を訪問するためにも開かれている。もしみなさんが私たちを皆さんの都市に招きたいと思われたら、お気軽にご連絡ください。

ECI、EU内でイスラエルでの暴力を引き起こす根について語る

【ブリュッセル】 10月は2015年で最も暴力が頻発した月の一つだった。ユダヤ人たちを殺すようにパレスチナ人の指導者たちに扇動された、いわゆる「一匹狼のパレスチナ人テロリストたち」は、長きにわたり残忍な暴力行為によって10以上を殺し、その他50人以上に傷を負わせた。ユダヤ人に対する殺傷行為は、直接的に彼らの政治的指導者たちによって扇動されているのと同様に、パレスチナ人のモスク、学校、そしてテレビ放送での、毎日の暴力の呼びかけによって煽られている。

ECIは長年にわたり、この憎しみの文化に対抗してき、そして繰り返し欧州連合と西側の政府に、パレスチナの権力者に対して、いかなるヘイト・スピーチをも即刻停止することを条件とする資金提供をするように求めてきた。

いまだに、ブリュッセルの指導者たちは、欧州連合がパレスチナへの唯一最大の経済的な支援者であるにもかかわらず、暴力の責任を認めようとしない。

問題の事実は、EUの資金提供なしにパレスチナ自治政府は存在し得ないということだ。パレスチナ自治政府の指導者マフード・アッバスがブリュッセルを訪問していた時、彼は再び、外国の高官としてEUの外交上級のフェデリカ・モゲリーニに受け入れられた。モリゲーニ氏はアッバス議長の扇動的な発言に対して釈明を求めることを拒否し、イスラエルで起こっている暴力の理由として「希望がもてない」からだと言及しただけだった。

合間で、ECIはEUの上級官僚と最近のイスラエルでの暴力の波について、パレスチナ自治政府の指導者が暴力を煽ることをやめる責任と、EUにはパレスチナへの資金提供をこれを条件とすることを指摘しながら会談することができた。会談は率直でざっくばらんなものとなり、我々の観点との違いも明らかになった。しかし会談は良い雰囲気の中で、相互に尊重しあいながら行われた。

トマス・サンデールを通してECIが最初にその懸念を持ち出したその日、イスラエルにおける暴力に対して公的な反応はまだ何もなかった。しかしその2、3時間後、在イスラエルEU大使が突如、哀悼の意を表し、それは事態を静める助けになった。在イスラエルEU大使はブリュッセルのEU官僚の元で働いており、我々には大使がブリュッセルから直接指示を受けたと信じることのできる理由がある。

欧州連合内で影響を与えるための唯一の道は、EU官僚たちと建設的で相手に敬意を表しながら関わりを持つことだ。多くのEU官僚たちとの開かれた扉が与えられていること、自由に我々の見解を述べることができ、そしてまた我々の努力が影響力をもっていることを誇りに思っている。

ECI、新国連ジュネーブ本部事務局長と会合

【ジュネーブ】 ECIグレゴリー国連ディレクターは欧州の国連本部に新たに就任したマイケル・モラー事務局長と会合した。その会合で、グレゴリーは、ニューヨーク国連本部でのECIの活動を報告し、ヨム・キプールの認識の進行具合を説明した。

ジュネーブ国連本部では最近、公の書店で反イスラエルを促進する本が出版されたり、国連人権理事会の議長に、サウジアラビアが選出されるなど攻撃にさらされてきた。しかしながら、国連には他にも多くの決定機関がある。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や公に組織されていない機関での議員を選出する加盟国がそれにあたる。

ECIは今年、ジュネーブ国連本部での活動が増えた。今年6月、ECIは、世界ユダヤ人会議が主催した大規模な親イスラエルの集会に参加した。国連本部前で行われたこの集会のメインスピーカーは、ECIディレクターのグレゴリーであった。

また、パリでは、ペリーヌECI支局ディレクターが、58のメンバーで構成される常任理事として、族長たちの墓(訳注:アブラハムとその家族の墓とされる)とラケルの墓をイスラム教が世界遺産の候補としてあげているが、反対を意味する赤旗を掲げた。

イスラム教が、エルサレムにある西の壁を世界遺産に登録する試みは、イリナ・ボコヴァ ユネスコ事務局長が率いる国際的な反対運動で阻止された。ユネスコはフランスに本部がある、教育、科学、文化の発展と推進を目的としている機関である。


北欧会議でパレスチナ国家承認を阻止する新たな試み

【レイキャビック アイスランド】 北欧諸国の議員らは、北欧政府に速やかにパレスチナ国家承認をアイスランドの首都レイキャビックで開催される北欧年次総会で阻止するよう求める意向だ。昨年、スウェーデンの新政権は、パレスチナ国家を認め、他の北欧諸国(フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランド)も追随するよう求めた。

しかしながら、パレスチナ国家承認の試みは昨年失敗に終わり、今年も、多くの議員の反対によって引き継ぐことはないであろう。妥協案として、「平和と和解の必要性」が強調された。国家承認の可能性は後回しとなったのだ。一方的な国家ではなく、交渉することが前提にあることは言うまでもない。

多くのECIのメンバーは、北欧諸国をめぐり、パレスチナ国家格上げ拒否のため支援を動因してきた。国家格上げにおいては、国際法の軽視であり、国際社会に危険信号を送った。北欧諸国の議員らは、それに対していかなる法的な力はないが、訴え続けることはできるのである。ECIは親イスラエルのために積極的に活動する北欧諸国のサポートに感謝する。