2014年1月28日火曜日

イスラエルのための欧州連合(ECI)、ホロコースト記念日に、プーチン大統領に記録を公開するよう要請

2014年1月28日、ブリュッセルにて

月曜日、ブルッセルにて行われた超教派のホロコースト記念礼拝の中で、ECI代表のトーマス・サンデル氏(Tomas Sandell)が、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に向けて、第二次世界大戦末期、10万人ものハンガリーのユダヤ人を救い出したスウェーデン外交官、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)のその後の彼の生き様を調査している中で、証拠となる確かなロシアに残っている記録を公開するように要請しました。というのも、彼の生涯を確証できた者はだれもいないからです。

今年は、ハンガリーのユダヤ人の退去強制があって70周年目の記念の時となりますし、プーチン(Vladimir Putin)大統領が火曜日にブルッセルでEUの首脳陣と持つ二国間レベルでの会合のため到着するたった一日前に、このホロコースト記念礼拝がもたれました。

私たちがホロコーストの犠牲者に目をとめる一方、私たちは、また、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)のようなユダヤ人を救い出すためにその命をかけた人々を思い出しその業績をたたえるべきです、とサンデル氏(Tomas Sandell)は、その催しの時に語りました。「誰かを敬うことで、その人々を追い求めることをやめるという権利は私たちに与えらるものではない。ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)の生涯が解決されない限り、私たちには、その答えを見つけるという道徳的義務がある。」と、サンデル氏(Tomas Sandell)は続けました。

ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)の姪、ルイス・ヴァン・ダーデル(Louise von Dardel)さんは今回の催しに、特別ゲストとして出席しました。記念礼拝の後、サンデル氏(Tomas Sandell)、ヴァン・ダーデルさん(Louise von Dardel)、とECI国連代表グレゴリー・ラフィッテ氏(Gregory Lafitte)は、ヘルマン・ファン・ロンパイ(Herman Van Rompuy)欧州理事会議長への高官レベルでの外交の提案を持って会いました。それは、欧州議会の首脳陣に、火曜日にあるロシアの首脳陣との会合の中でラウル・ワレンバーグ(Raoul Wallenberg)氏の件を提出するようにお願いするものです。プーチン(Vladimir Putin)大統領と直接会う要請は、金曜日に最終的には却下されました。

欧州首脳会議は、元々二日間継続してのものと計画されましたが、EUの圧力で、半日の会合へと縮められるという日程の変更のためでした。月曜日に、間接的に非難されている欧州連合(EU)の常任ロシア代表、ヴラジミール・チゾフ(Vladimir Chizhov)氏は、会合の日を調整して行く難しさは、欧州連合の首脳陣たちが原因であると訴えました。モスクワでは平行展開をしている人権のロシアのオンブズマン、ウラジーミル・ルキン(Vladimir Lukin) 氏は、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)の人生に光が射し、何も隠されているものはないことを確かにするために、残っている記録証拠は公開されるべきである、と述べました。

欧州議会副議長、ラッツァロ・サージャン(Laszlo Surjan)氏の支援の元に行われた超教派のホロコースト記念礼拝は、月曜日にブルッセルで行われた三つのホロコースト記念日の催し物の一つでした。

欧州議会での公式の欧州連合(EU)ホロコースト記念日の催し物は、複数で開催されましたが、ECIはその一人でありました。その共同開催者とは、ヨーロッパに反ユダヤ主義運動と人種差別が再び起こっていると警告する欧州議会議長マルティン・シュルツ(Martin Schulz)氏とギリシャ首相アントニス・サマラス(Antonis Samaras)氏を含めた欧州連合の首脳陣たちです。彼らは、これらの憎しみの固まりである力と戦うために、力の限りを尽くすと誓い、世界ユダヤ人会議の議長であり大使であるロナルド・ローダー(Ronald Lauder)氏と欧州ユダヤ人会議議長モーシェ・カントール(Moshe Kantor)氏を含めてユダヤ人集団の指導者たちにより承認されました。

1月27日は、公式のホロコースト記念日です。昨年は、欧州議会でラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)誕生100年を迎える年でした、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)は、その名前から名付けられた議会室でその業績がたたえられました。

2014年1月15日水曜日

2014年1月号 月間報告

今年初めの月間報告ですから、最初に私たちの友人である皆様に、そしてサポーターの皆様に感謝申し上げます。ECIは、皆様の助けなしにはここまで来ることはできませんでした。2014年は、私たちのビジョンと働きを明示することによって、さらに皆様との関係を強固なものとしていく意向です。

私たちとはこのようなものです


イスラエルのための欧州連合(ECI)は、ユダヤ教とキリスト教に共通の相続を基盤として、2003年、ヨーロッパとイスラエルの良好な関係を強化するために設立されました。

過去10年間、ECIは、EU連合、国連、各国政府のような欧州および国際機関の信頼できるクリスチャンの声として確立してきました。

私たちが国の議員たちとともに働きを進めているのは、よみがえりつつある反ユダヤ主義の中で、再び公的領域から退いていた過去の誤ちを繰り返すことがないためです。

クリスチャンが教会の特別な集会やイベントでイスラエルを学ぶことは重要なことです。しかし、私たちはどこで決断が下され、意見が形成されていくのかを知ることは大切なことです。キリスト教のサークル内にとどまることはやさしいことですが、私たちは意識的にどこで戦いがなされているのか、政府内、国際機関の中で、見ていく必要があるのです。

ECIは、今後も、私たちができることを、皆様の助けとともに、行動していきます。祈りによる「法律上の霊の戦い」と、イスラエルの現状を伝え、イスラエルを実際的に助けることによって、反ユダヤ主義と戦っていきます。

皆様の助けとともに、私たちは働きを進めてきました。(ここをクリックしてビデオを見てください。)しかし、今後、欧州で、世界で、反ユダヤ主義、反シオニズムの力が強くなる中で、イスラエル、ユダヤ人は、さらに皆様からの助けが必要となってくることでしょう。今こそ、私たちの働きを成長させ、歴史から学び、まだ時間があるこの時に、立場を明確にしていこうではありませんか。

2014年、私たちがなすべき優先事項は下記のとおりです。

- ホロコースト記念日で、新たな反ユダヤ主義の形態がある認識を高める。
- 西岸・ガザ地区のEUの制裁に反対することによってユダヤ人の法的権利を守る。
- 祈りと投票:祈りとヨーロッパの選挙で投票するためにクリスチャンを集結する。
- 国際社会でユダヤ人によって作られた積極的な貢献を強調し、国連、欧州で、イスラエルのためのより多くの支援を動員するキャンペーンを展開する。
- 欧州議会および他の媒体から欧州のレポートを放映するメディアの仕事を進める。
- 若い指導者を訓練し、指導する。

支援
国連、ECIとともに始動


【ニューヨーク】 国連事務局は、ユダヤの大祭日の認識を得るという、ECI案を支持する意向です。クリスマス直前のニューヨークで、ECIは、国連総会の右腕であり、議長を務めた Ion Botnaru氏に受け入れられました。私たちは、昨年ヤン国連事務次長と会談したことによって、Botnaru氏と会合をもつことができました。この友好的、かつ建設的な会合の中で、ユダヤの大祭日を国連でいかに認識を得るかについて、具体的な事柄が提示されました。主導権は193の国連加盟国にあるものの、国連事務局はこの案に協力的であるのです。

個別の常任委員との会合では、過去最高に多くの国々の国連派遣員と会合することができ、私たちの提案の支持を得ました。現在、国連安全保障理事会を代表する一つの政府は、ECI路線に同調し、新政府路線に反映するために、政府の方針を変えたと、公に発表しました。同政府は、バランスのとれた背景説明をするため、ECIとECIの法律専門家と共に働きを進めることを希望する旨を発表しました。

多くの国々は、歴史的に、官僚が国の指導者以上に反イスラエルであるというジレンマに直面しています。政府首相が親イスラエルであったとしても、政府の官僚たちが反イスラエルである場合があるのです。ある政府は最近、私たちにこのように語りました。自国の政府外で、新たな展望を提示する、ECIのような組織が必要であると。

小さな組織ではありますが、このような評価と信頼を頂き、深く感謝しています。政府や、国際機関を脇に追いやり、呪うことは簡単なことです。しかし、私たちは、彼らと直接的に関わり合うことによって、現状を改善することができるのです。

学び
1月26日の日曜日は、国際ホロコースト記念日


http://shadowsofshoah.com/EC4I/
ECIが最大に影響を与える一つに、ホロコーストを覚える日があります。2005年、ECIの主導により、欧州議会で、第1回ホロコースト追悼記念が行われ、組織化されました。昨年は、欧州議長によって、正式なEUのイベントになりました。今日では、ヨーロッパ全土の教会、クリスチャンのコミュニティが、ホロコーストが起きた1月27日に最も近い日曜日の礼拝を、ホロコーストの犠牲者を追悼する日とすることを呼びかけています。今年は、26日(日)にあたります。

今年は、ニュージーランドの写真家・デザイナーのペリー氏(Perry Trotter)と再びチームを組み、ホロコースト生存者の証しのビデオを制作することができました。この証しビデオは、ホロコーストの犠牲者を追悼し、反ユダヤ主義の猛毒に気づかせる最善の方法であると思われます。この短いですが、力強いビデオを、1月26日日曜日のホロコースト記念日に、少なくとも1回は放映していただければ幸いです。
ホロコースト記念日の映像はここをクリックしてください。
最近のヨーロッパの反ユダヤ主義における考察はここをクリックしてください。

ECI、ブリュッセルで超教派のホロコースト記念とその他のECIイベント


【ブリュッセル】 12月の第1週、ECIは、ヨーロッパで広がっている反ユダヤ主義などについて、Laszlo Surjan欧州副議長とブリュッセルで話し合いの時をもちました。この会議はペンテコステ欧州フェローシップの議長を務める Arto Hämäläinen氏とともに編成されたものです。

Surjan副議長は、EU議会の中で、宗教団体との対話を担当し、キリスト教の団体がよりEU議会に関われるように働きかけています。そのよい例が、ホロコースト記念です。会議の中で、ペンテコステ欧州フェローシップ、他のキリスト教の団体とともに、Surjan副議長の支援を得て、1月27日の月曜日、ブリュッセルで、超教派のホロコースト追悼記念をECIが組織することで合意しました。 その他にも、ロンドン、ベルリン、ヘルシンキで、他のイベントの開催を予定しています。詳細を知りたい方は、ECIにメールしてください。info@ec4i.org

祈り
2014年3月21日~23日、ブリュッセル、Hotel Silken Berlaymontで、
欧州祈りのサミット開催


過去20年間、欧州全土のクリスチャンが、自国の政府のため、また、イスラエルのために祈る目的で、ブリュッセルに集っています。今まさに、これまで以上に、このような祈りの集会が必要である時です。

ECIの働きは、常に、「祈りを引き起こす」ものでした。つまり、祈りこそ、自国とイスラエルの狭間に立つ力があると信じているのです。

集会では、指導者チームとして私たちが感じていることを分かち合い、年の大いなるチャレンジの機会となり、その後に、祈りの時をもちます。指導者チームには、Rick and Patti Ridings, Harald Eckert, Tomas Sandell, David Adeola, Bedros Nassanian, Lennart Fjell, Antti Hämäläinen がいます。

私たちの新しい祈りの集会の場所は、Hotel Silken Berlaymont で開催され、欧州委員会からとても近い距離にあります。「祈りのサミット」の詳細は、メールにてお知らせいたします。

トマス・サンデル記 tomas.sandell@pp.inet.fi

2014年1月7日火曜日

教育は反ユダヤ主義の致命的な害毒に対する手段


ブリュッセル 2014年1月7日

http://shadowsofshoah.com/EC4I/既存の法律では規制困難な、新しい形の反ユダヤ主義に直面し、ヨーロッパでの反ユダヤ主義の最近の上昇はヨーロッパの議員たちを悩ませています。

フランス人コメディアン、ディユドネが広めた通称「クネル」と言われる新しいナチス式敬礼が良い例でしょう。

反ユダヤ主義と人種差別主義が、近年、主にサッカーのサポーターの間で問題になっている事実からみれば、彼らが今や、何百万のTV視聴者の前で「クネル」の敬礼を創作した高所得者のプロたちと共にセンターフィールドに行く道を見つけたことになります。彼らの知名度の高さと若い世代の模範となるという立場を与えられてるため、これはヨーロッパにとって将来の問題となる結果をもたらすでしょう。

敬礼の真の意味については引き続き熱心に討論されていますが、このジェスチャーの背後にいるディユドネは、ユダヤ人への嫌悪の情を扇動したことで7回有罪判決を受けており、8回目の裁判を受けることになるでしょう。今回は、ユダヤ人ジャーリストはガス室にいるのがふさわしいといったことを暗示したことが対象になります。

Manuel Valls 仏内相は「クネル」式敬礼は嫌悪のジェスチャーで、反ユダヤ主義でありフランスの反憎悪の法律に違反するものであると述べました。

「この新しい形態の反ユダヤ主義に対抗する最善の道は、教育を通してだ。」とECIイスラエルのためのヨーロッパ連合の創設責任者のトマス・サンデールはブリュッセルで語りました。

ECIは現在、「ホロコーストの陰」との共同制作で、ホロコーストからの生存者の短いが力強い体験談が語られている白黒の、最新のビオを共有して、毎年1回の教育的なキャンペーン「歴史から学ぶ」を立ち上げています。

白黒の映像とオリジナルの音楽を使うことで、生存者たちの体験が簡潔かつ人を惹きつけるように構成されています。作品は、歴史的な正確さを注意深く保ちつつ、力強く印象深いものとして提供されるように努めて作られています。

「生存するホロコーストの犠牲者の真実な証しは、ディユドネのようなメディアのパーソナリティとヨーロッパの議員たちが公然とホロコーストがあった事実を否定するか、その意味を単に軽視するような時代にはますます重要になっています。」とサンデールは語りました。

多年にわたり、ECIは、ホロコーストの犠牲者の方々に敬意を払い、新しい形の反ユダヤ主義に対する意識を高めるために、ヨーロッパの地域の教会や信仰の共同体と共に働いてきました。今年じはホロコーストの日曜日は1月26日で、ちょうど国連がスポンサーを務めるホロコースト記念日の一日前にあたります。

ECIは1月27日月曜日に、ブリュッセルで、超教派のホロコースト記念礼拝を開催する予定です。そして夜にはEUによる公のホロコースト記念日の催しに参加します。ブリュッセル、ヘルシンキ、ベルリン、そしてロンドンで重要なECIの催しを行います。地域の教会やクリスチャンの団体はあらゆる場所で1月26日日曜日にそれぞれの集会でビデオを使うように薦めています。

背景の情報

1月27日の国際ホロコースト記念日は、ホロコースト、600万人のユダヤ人が殺される結果となっ大量虐殺の犠牲者のための国際的な記念日です。これは2005年11月1日の国連総会決議60/7によって制定されました。2005年1月24日、その年の初めに特別セッションが開催された後、国連総会がナチスによるユダヤ人大量虐殺の終わり頃のナチスの強制収容所の解放を記念する60周年を記念していた時に、この決議が来ました。

ECIはブリュッセルで2005年、ヨーロッパ議会の中で、第一回ホロコースト記念日を創設しました。それは今日、ホロコーストの犠牲者を追悼する公式のEUのイベントとなりました。

「ホロコーストの陰」はニュージーランドの写真家、作曲家、そしてデザイナーのPerry Trotterの作品です。「ホロコーストの陰」展示会は、2013年1月のホロコースト記念日のイベントで、ニュージーランドの首相John Key によって公式に立ち上げられました。