2016年6月15日水曜日

2016年6月 月刊報告


速報ーテルアビブのテロで4名が死亡。
アッバス議長「イスラエルは悪影響を刈り取っている」と発言

【エルサレム】 ハマスの幹部イスマイル・ハニエは、先夜テルアビブで起こったテロを「英雄的な」行為だと称賛し、彼は「英雄たちの」魂のために祈ると付け加えた。これがテロリスト組織、ハマスだ。だがEUから資金提供を受け、EUがイスラエルと交渉することを期待されている和平のパートナーであるはずのパレスチナ自治政府はどうであろうか?

マフード・アッバス大統領率いるパレスチナ自治政府の政党ファタハは今朝、イスラエルは自分たちがやったことの報いを刈り取っている、すなわちイスラエルが非難されるべきだという声明を選択した。テロ攻撃は、それがどれほどひどいものであっても、全く非難されていない。学校や通りにはテロリストたちの名前が付けられている。

潘基文国連事務総長は、その声明で、ハマスの指導者たちがこの攻撃を歓迎することを選び、それを祝うことを選んだことに衝撃を覚えたと語り、ハマスの祝砲に対して怒りの声をあげた。しかし、パレスチナ自治政府が暴力を正当化することはどうだろうか?国連事務総長は同様に非難するだろうか?

イスラエルのためのヨーロッパ連合は最近、EUの外交部門、欧州対外行動庁(EEAS)にレポートを提出したが、さらなる過激化とテロ行為の判決を受けている囚人への支払いのためにパレスチナ自治政府に使われているEUの資金提供の問題を強調したもので、この資金提供をパレスチナ自治政府があらゆる形態での扇動とテロへの使用をやめることを条件にする必要があるとした。(次の記事を参照)

ECI創設者トマス・サンデールは現在エルサレムにおり、イスラエル政府に哀悼の意を伝えた。駐イスラエルEU大使のLars Faaborg-Andersen氏への別のメッセージの中で、サンデールは繰り返し、ECIは、パレスチナ自治政府指導者がこれらのテロ行為を非難するまではパレスチナ自治政府への資金提供を凍結すべきだと求めた。

ECI、EUにテロリストへの資金提供の停止を要求

【ブリュッセル】 イスラエルのためのヨーロッパ連合は、欧州対外行動庁(EEAS)とEUの外務省に対して、パレスチナ自治政府が、有罪判決を受けたテロリストへの支払いを含むあらゆる形態での扇動と過激化をやめることを条件に、すべての経済支援を行うように求めて報告書を提出した。この報告書は、2016年5月25日水曜日にブリュッセルで行われたEEASとの会議で、International Legal ForumとフランスのTous avec Nousと共同で提出された。

EEASの公式立場は、パレスチナ自治政府による殉教者の称賛、有罪の殺人者やテロリストへの報酬、そして学校の教科書での暴力の称賛は、扇動の慣行化と過激化には至らないというものだ。この立場は、多数の証拠が提出されたにも関わらず、会議の中でも再度主張された。

ECIの法律顧問アンドリュー・タッカーは、その声明の中で、EU官僚に過去の過ちから学ぶことを思い起こさせた。2005年、ECIは同様の懸念を欧州理事会に提起したが、当初欧州理事会はそれを拒否していたが、後になってECIの方針説明書に記載されている論拠を引用してパレスチナ自治政府へのEUのすべての資金提供を凍結した。しかしその行動はわずかに遅れ、一ヶ月後にはハマスが反腐敗勢力としてガザで支配権を得て選出された。

現在、EU加盟国の中にはパレスチナ自治政府がEU納税者の税金を嫌悪の扇動と過激化のために誤用することに関しての懸念が広がっている。ECIは、欧州連合でと同様、国々の議会にこの問題を提起している。(そのプレスリリース全文はこちらからご覧ください。)EEASと会談したECI代表はECI法律顧問アンドリュー・タッカーとブリュッセル代表のルース・アイザックだ。

ECIがシンガポールから学ぶようにシンガポールはECIから学ぶ

【シンガポール】 日本の国会と様々な教会のグループでサンレモ決議のプレゼンテーションをする関係で4年前に初めて東京を訪問して以来、ECIはいつもアジアに対して好感を持っていた。
しかしヨーロッパと国連での我々の果たすべき役割のゆえにアジアの国々にはほどんど訪問する時間がなかった。しかしながら、5月中旬、小さな代表団がECIのユニークな働きを分かち合うためにシンガポールに招待された。この公式な主催者は、イスラエルとヨーロッパに関心を持つコーナーストーン・コミュニティー・チャーチのYang Tuck Yoong牧師だ。

この教会はスウォンジーにあるウェールズ・ヒストリック・バイブル・カレッジを買い取り、伝説に残るような名高いイスラエルの支持者であり執りなし手だったリース・ハウエルのかつての拠点だった聖書学校を運営している。アジアの多くの信仰者たちは聖書研究に焦点を絞ったイスラエル関連のミニストリーやイスラエルへの団体旅行には馴染みがあるが、ほとんどは祈りと教育と擁護を通してイスラエルを支援するために一人の人もまた政府や国際機関とうまく関わることができることを聞いたことがない。

6日間の滞在期間、トマス・サンデールはコーナーストーン・コミュニティー・チャーチで4つの集会で話をする機会を得た。そしてチームは人々が政府と関わるのと同様、クリスチャンの働きの指導者たちと会った。ECIもまたイスラエル建国68周年を祝うために招かれたが、シンガポールの首相がイスラエルを訪問したちょうど2、3週間後だった。これはシンガポールの首相がイスラエルへの初の公式訪問だった。

シンガポールがECIから多少なりとも学ぶことができたとすれば、一般的にいって西側のクリスチャンは、社会においてユニークなインパクトや影響力を持つシンガポールの教会からより多くのことを学べるだろう。今年シンガポールは50周年を祝う。遠く離れた第三世界の交易の場として始まった国が年月を経て経済と発展において世界的リーダーになっている。これはその形成期に国を席巻したカリスマ的リバイバルを通してのクリスチャンの影響と、イスラエルに敵対する国々に囲まれているにも関わらず、イスラエルとともに立つことを約束したシンガポールの献身のゆえだと多くの人々が信じている。

滞在期間中、多くの戦略的関わりが作られ、ECIはさほど遠くない将来にシンガポールとアジアに帰ってくるだろう。

ECIの代表団はECI議長のRudolf Geigyと妻エリザベス、役員のAntti Hamalainenと創設者トマス・サンデールで構成された。(写真:ウェールズのバイブルカレッジの複製を前にしてECIチームとYang牧師)