2013年11月15日金曜日

PRESS RELEASE

イスラエルのためのヨーロッパ共同体はイスラエルを援助して10年目となります


2013年11月15日 【ブルッセル】 本当にごく最近迎えた「水晶の夜」事件の75年目の記念日の直後、水曜日、EUの首都ブリュッセルにある欧州議会で、ECI(イスラエルのためのヨーロッパ共同体)が創設されて10年目の記念をお祝いしました。「EUとイスラエル-どちらの方向へ進むか」という会議では、西岸・ガザ地区に対して提示されているEU側のガイドラインを考慮して、1973年のヨムキプール戦争(第四次中東戦争)以降のEUとイスラエルの関係を再度評価いたしました。新しいガイドラインはEUからの助成金、資金提供、融資を禁止するものです。グリーンラインを超えるイスラエルの事業だけでなく、1967年後の国境を超えて活動するものも、あらゆる働き、イスラエルの事業全体に適応されます。

「ヨーロッパはイスラエルにおいて力を失っている」と警告を、イスラエル外相 David Saranga は会議で話しました。「全く、何もしないということはありません。もしヨーロッパがイスラエルに対して困難な態度を継続するならばイスラエルはその協力して活動する他の方法を探し始める機会があるということです。」と続けました。

ECIの法律相談員 Andrew Tucker (アンドリュー タッカー氏)は、1973年のヨムキプール戦争が、EUとイスラエル関係の重大な分岐点となった指摘しました。というのも、それ以降、初めて、欧州共同体が、アラブ・イスラエル紛争のそれぞれの立場を明示したからです。西岸・ガザ地区は国際法では違法であると宣言し、1949年に定められた停戦ラインの内側にパレスチナが自治政府を持つ権利を認めました。ヨムキプール戦争以降、アラブ側がイスラエルを支援した米国やオランダに対して石油の輸出を停止し、テロ行為の威嚇が、突然のヨーロッパの心の変化と政治の方向性を示す時となったと、タッカー氏は語るのでした。
 
歴史家 Bat Ye’or (バト・イエオール)は、新しいヨーロッパの政策の強化として、1980年のウィーン条約とヨーロッパ・アラブ間対談を示しました。これは、通商上の理由として、欧州共同体がそれ自体、アラブ連盟と対談の上で一致した時のことでした。欧州共同体のガイドラインはこれらのより早くからの政策の決定の直接的な結果であると、タッカー氏とバト・イエオール氏は論じています。
 
欧州議会議員 Sari Essayah (サリ・エッサイヤー女史)は欧州対外行動局が、欧州議会が休日に入ろうとしている時、ヨーロッパの政治制度が夏の休暇の時に、イスラエルを選び出し、論争の的となっているガイドラインを発することでその領域を超えていると批判しています。
 
このことは良い統治と民主社会の各々それぞれの主義に反して行っています」と、女史は言いました。「なぜ、欧州対外行動局が欧州議会というEUの中でただ唯一民主主義的に選ばれている制度といかなる議論会議をもたなかったのか、そして、なぜ再びイスラエルだけが選び出されているのか、というのもモロッコのような論争されている領土がある他の国々は何も質疑されないのか」と女史は続きます。エッサイヤー女史はまた、ガイドラインのタイミング批判していました、それは合衆国国務長官ジョン・ケリー氏が和平交渉を再び始めるよう計画しが同じ週に発せられたということです。
 
EUガイドラインのタイムラインはもう一人の責任欧州議会議員であり、欧州議会外務委員会委員長の Elmar Brok (エルマー・ブロック)氏によって非常に批判されています。7月のエルサレムポストとのインタービューでは、ブロック氏はガイドラインを発したそのタイミングを破滅的と言っていますし、EUの官僚制度が世界の他の場所から切り離されていると責めています。ブロック氏によれば、研究調査と刷新するという分野では、イスラエルは一流で先導する国であるゆえ、このガイドラインはヨーロッパに対しては、逆効果になることができるのです。エルマー・ブロック氏は、議会で話しました。

そこでは、イスラエルへの新しいチャレンジは、メディア戦争に勝利することであると強調しました。他の言葉を使うと、イスラエルはヨーロッパにその位置を取り戻す必要があります。欧州対外行動局、その副代表であるJerome Cassiers(ヤロメ・カッシエール氏)は、外交と安全政策の上級代表委員であり、明らかにガイドラインには責任を持つ Catherine Ashton(キャサリン・アシュトン女史)への報告を集めるために議会に出席した。

彼がなしたスピーチでは、ガイドラインは法律を制定するというといった行動をとることでなく2012年12月のサミットで出された結果に基づいて、欧州議会(欧州外務議会)の明らかな体制の基に発せられたものであると語る事で、カッシエール氏はガイドラインを弁護した。EUのこれからの計画、特に「ホライズン2020」という800億ユーロ規模の研究とイノベーションへの投資計画に対して、次の協議の再開に備えて、ガイドラインは発せられた。

イスラエルは、その計画に加わっていますが、唯一EU(欧州連合)の非メンバーであるということです。続いてガイドラインはEU(欧州連合)の政策と国際法に基づいていると主張しています。そしてカッシエール氏は、イスラエル政府との交渉でEUとイスラエル間の貿易関係に害を起こさくなるだろう実際的な解決へとつながることを願っています。しかし、入植者は和平へは妨げになっているとカッシエール氏もまた、何度も何度も繰り返しました。
 
ECI創設責任者 Tomas Sandell(トーマス・サンデル氏)は、入植者は和平の妨げではなく、パレスチナの委任統治15条で述べられているように国際法に全く従っていると述べることで、その会議を終了しました。これは、パレスチナに居住する人々の間に人種、宗教とか言語に関する単なる理由で差別があったはならないということです。
 
サンデル氏はユダヤ人が1920年のサンレモ会議の決議と1922年の委任統治領パレスチナの決議で彼らに約束された領地から追放されたとアンドリュー・タッカー氏によって表現された心遣いを何度も繰り返した。

「パレスチナ自治国のリーダーである、マフムッド・アッバース氏は、後のパレスチナ自治国にはユダヤ人は全くいなくなり、我々はEU上級代表から何も断言は聞かなかったと語りました」と、サンデル氏は特に言及しました。憎しみの誘因となるものが平和への本当の障害であり、平和を達成する為にストップされなければならないと続けて話しました。

サンデル氏のスピーチで、アラブ・イスラエル紛争に対する新しいEU(欧州連合)の政策の輪郭を提出しました、それは、ヨーロッパの価値を更によく表すものです。「これらの価値の一部を担っており、残っている、中東全域の中に唯一の国があります、イスラエルです。EU(欧州連合)もこの事実を認め、それを公の場で述べているのは今この時です。」

各々欧州議会上級代表と欧州議会外交委員会を代表するMr. Cassiers(カッシエール氏)とMr. Brok(ブロック氏)へアンドリュー・タッカー氏とトーマス・サンデル氏が公開状を手渡すことで会議は終了しました。公開状は欧州連合に、提出されているガイドラインを無効とすること、そして、パレスチナの国家であることの地位と紛争の領土に関して、欧州連合の政策を緊急に再審理することを強く勧めています。

中には政府の大臣級の人もいる中で、20以上の著名なヨーロッパの政治のリーダーによってサインされた公開状は、11月ずっと回され続けるでしょう。

会議は、欧州議会議員のHannu Takkula(ハンヌ・タックラ)によって開催されました。ジャーナリストのSimon Barrett(サイモン・バレット)ばかりでなく歴史家のKelvin Crombie(ケルビン・クロムビエ)、以前のヨーロッパ委員会副長官のKarel Kovanda(カーレル・コバンダ)によるスピーチも含まれていました。

2013年11月7日木曜日

2013年11月号 月間報告

ECI創設10周年記念と将来の備え

【ブリュッセル】 いよいよ来週、11月13日、ブリュッセルにてECI主催の設立10周年記念会が開催されようとしています。10年という歳月はある成長した段階に達したと言えますが、しかし、これで終えてはいけないのです。イスラエルに向かったチャレンジは成長し、ここECIにおいて私たちの努力はその達成に向かって進めていくべきであり、戦略を実行しつつ、再考していく必要があるのです。

ここ数年の働きはダイナミックであり、新しい局面が進む中で、パートナーとの信頼関係が築き上げられてきました。欧州だけでなく、各国政府、国連のような国際機関においても専門レベルで相互関係が深まってきているのです。このようなことは、10年前までは考えられないことでした。

私たちはこの最初の10年間を心から感謝しています。皆様の助けと祈りなくしては、ここまで来ることはできなかったことでしょう。私たちの働きが成長し、拡大していくにつれ、皆様とのコンタクトも新しい方法を加えつつ、さらに関係を深めていくつもりです。この月間報告書を読まれている一部の方だけが、10周年記念に出席できることは理解していますし、会は平日行われることもあり、欧州議会の席にも限りがあります。

総会の主な内容をビデオで提供できないかと考えています。次の祈りのカンファランスは、2014年3月21日~23日の平日に開催される予定です。さらに多くの方々が出席できることを望みます。どうか、その日を覚えておいてください。皆様にも、次の新たなる10年目の歩みとなることでしょう。

EUガイドラインに反対する公開書簡

【ブリュッセル】 2014年1月1日もあと少しとなり、西岸・ガザ地区のEUガイドラインが停止されるか、更新されることもなく実行されようとしています。EUガイドラインでは、東エルサレムを含む、西岸・ガザ地区で、イスラエル産品に対するEU交付金、賞与金、経済的援助が停止されることになります。EUガイドラインこちらから読むことができます。今月11月に、ECIは、このガイドラインに反対する政治指導者の名前を募る意向です。

8頁におよぶ公開書簡の中で、ECIは、「ガイドラインの取り消しと、パレスチナ国家と紛争地域に関する政策の緊急の見直し」を要求しています。公開書簡を作成してからの最初の週で、数名の欧州議員、国会議員、前EU外相、副国会議長からすでに評価を得ています。もし皆様の中にも、EUガイドラインに反対署名することができる政治指導者の方がおられるなら、お知らせください。

欧州議会での最近の会議では、冷戦時代のイスラエルとルーマニアの特別な関わりについて語ってきました。(共産圏の中でルーマニアだけが唯一、イスラエルとの外交を絶ったことがありません。)元共産圏出身の現在欧州議員のひとりがこのように断言しました。「共産国の赤軍を恐れていた時代に、ルーマニアがクレムリンの支持を無視することができたのであれば、今日、EU委員会が発したガイドラインも無視することができるはずです。」

EUガイドラインは欧州そのものと全く矛盾するものです。つまり、気づかれることなく実行され、秘密裏に作り上げられ、全議員の休暇中にできたものであるからです。そして、今こそ、欧州議会、各国政府、議員、市民が、ブリュッセルで選出されていない者たちから力を取り戻す時です。中東は今や、無名の非EU役員の手中に残さている微妙な状態であるといえるでしょう。

この書簡は最初に、来週行われるECI総会で提示しますが、まず、署名を今月11月の期間に募る意向です。来月12月に、欧州加盟国の政府に提示しようとしています。

衝撃的な事実:ユダヤ・ビジネスに75年前の出来事「水晶の夜」が再び起こるのか

【ブリュッセル】 今から75年前の1938年、11月9日の夜から「水晶の夜 Kristallnacht(クリスタル・ナハト)」というユダヤ商店の窓ガラスを割った反ユダヤ暴動が欧州各地で発生しました。

現在の欧州はユダヤ商店の窓ガラスを割ることで反ユダヤ暴動が起こった1930年代とは違います。

しかし、以前の報告書で指摘したように、ユダヤ商品に対するボイコット運動の呼びかけと、ユダヤ人が生きる権利に対して疑問を持っている者たちがいることを耳にするのです。EUガイドラインとともに、EUガイドラインとは別に、西岸・ガザ、東エルサレムで生産されたイスラエル産の良い製品があることを言及したいのです。

クリスチャンとして、私たちは同じ誤ちを繰り返さないよう勤勉であるべきです。過去においては、一カ国だけが反ユダヤの脅威をもたらしましたが、今日においては、世界的な負の投資運動とボイコットが繰り広げられ、歴史的には教会でさえ、その主要な役割を担っているのです。ですから、教会も、クリスチャンも、どちらの側に立つべきか、今、決断すべき時といえるでしょう。

ECIを支持する欧州キリスト教指導者

反イスラエルの政治的戦いが進む中で、多くのキリスト教指導者たちが立ち上がっています。真理と正義に立つキリスト教の指導者らが存在することはうれしいかぎりです。ECIを公に支持するクリスチャンの中には、ペンテコステ欧州フェローシップの新しい指導者である、Arto Hämäläinen氏がいますペンテコステ欧州フェローシップとは、何百万もの欧州クリスチャンを代表する団体です。最近の彼らの役員会で、ECIがユダヤ人を支援する団体のパートナーとして認められることが決定しました。Ulf Ekman氏は、ECIを公に支援する、影響力のあるクリスチャンのリーダーです。

もし、皆様が教会の指導者であるならば、ユダヤ人を支援するために、教会の活動の中で、ECIを祈りと経済で支えてくださるよう考えていただければ幸いです。欧州出身者でなくても、歓迎いたします。イスラエルの敵は、イスラエルの地域に対して、戦いを挑んできています。イスラエルの友であるならば、新しい道筋の中で、共に働こうではありませんか。

牧師会から始まったECI設立10周年記念会をお知らせできることをうれしく思います。来るべき年は、皆様方とともに、また各教会との関わりを強化していく意向です。

増大する反ユダヤの動き、ホロコーストを覚えつつ備える時

【ブリュッセル】 反ユダヤ主義が台頭し、公然とネオナチ政党やホロコースト否定論者が、欧州議会の議席数を獲得としている時、一世代前に欧州大陸で何が起こったのかを記憶することは重要です。特に、過去のこの恐ろしい記憶のない若い世代に、その事実を伝えることは大切であるのです。若いリーダーたちにとって、フランス革命が事実であったように、ホロコーストが起きた事柄は物語ではなく、歴史的事実であるのです。

過去8年間、ECIは、EU議会でホロコーストの日を覚えるとともに、世界の各教会の礼拝においても、この日を覚えるように励ましてきました。

ECIは、ベルリンでホロコースト記念日を組織化し、主要パートナーであるロンドンとベルリンにおいても進めていく方針です。皆様もこの日を覚えてくださるのであれば、どうぞお知らせください。世界の各教会も2014年1月26日(日)をホロコース記念日としていただければと思っています。詳細は来月の月間レポートでお知らせいたします。


ECIのメディアの働き拡大、新しい人々に届く

【ブリュッセル】 10年前にECIがスタートしたときは、YouTube, Facebook, Twitter を知る者はだれもいませんでした。当日、メディアの働きは、高価で、作ることだけでも非常に複雑で難しいものでした。しかし、10年後には、まったくちがったメディアの存在の中で、私たちは生活しているのです。どの世代であってもスマートフォンからニュースを読み、ビデオを見ることができる時代となりました。

ですから、ECIも、新しいメディアツールを使って、働きを進めています。

まず、ソーシャルワークのFacebook で毎日情報を発信しています。Facebookでのメンバーは、10,200以上にのぼり、記事を発信すると共に、現在の問題点について討論しています。どうぞこのディスカッションに参加してください。ECIのFacebookここです。また「いいね。」をしたい方はこちらへ。また、ECIのTwitter は2つあります。1つは国連関連のもので、もう一つは欧州関連のものになります。Twitter でもフォローされる方はこちらこちらになります。

昨年、英国のジャーナリスト Simon Barrett 氏と私たちは、「ヨーロッパ・レポート」という毎月1回行われるトークショーを立ち上げました。この番組で、ブリュッセルのEU議会内にスタジオを作り、現在のイスラエルが抱えている問題をEU議員、専門家、外交官を交え、語る番組です。ご興味のある方は、Revelation TV で、毎月放送されているトーク番組でご覧いただけます。フィンランドでは「TV7」で、ルーマニアでは「Alpha and Omega」で字幕付きで見ることができます。現在、他の国々でもこの番組が放映できないか検討しています。TV7で放映された30分番組のアーカイブはこちらでご覧いただけます。

来年は、皆様とのコミュニケーションをさらに改善し、進めていくつもりです。改善を加えつつ、この月間レポートもよりよいものへと変えられていくことでしょう。これらのメディアを通して、皆様と個人的にもお会いできる日が来ることを期待します。


2013年10月26日土曜日

ECI、EU評議会に警告

割礼に反対する最近の決議は、EU内の人種間の嫌悪を助長する


2013年10月24日【ヘルシンキ】 ECIは、宗教的理由による男性の割礼を問題視する最近の欧州評議会の決議を、ヨーロッパの価値観を曲げるものだと、公然と非難します。10月24日(木)、評議会事務総長Thorbjorn Jagland (トールビョルン・ヤーグラン)への手紙の中で、ECIは、欧州評議会は、宗教的寛容と信仰の自由を促進するために1949年に創設されたのであって、最近の決議のように嫌悪や信仰の自由の規制をあおるためのものではないことを指摘しました。

勧告を発することで、欧州評議会は実際にその独自の価値観と目的に相反している、と手紙では述べられています。

この欧州評議会の決議は、欧州各国内でのユダヤ人の生活をますます困難にしています。基本的権利のための欧州連合機関からの最近の調査は、25%のユダヤ人たちは、攻撃されることを恐れてユダヤ人だとわかるような服装やシンボルを身に着けることを避けていると語ったことを明らかにしました。スウェーデンのようないくつかの国々ではその数は約50%に上ります。

さらに、ギリシャ、ハンガリー、ブルガリヤ、それにフランスといったかなり多くのヨーロッパの国々で、民族主義や反ユダヤ主義の政党が数を増やしてきています。

最大のEU主要国の一つであるフランスでは、公然と外国人嫌いを表明するNational Front が現在、2014年5月に行われる次期EU選挙のための投票では最も人気がある政党になっています。

「偏狭さと外国人排斥が増長するこのような空気の中で、人々は欧州評議会からの違ったメッセージを期待するだろう。」とECIのディレクター、Tomas Sandell(トマス・サンデール)氏は自身の手紙の中で述べました。

「ヨーロッパの過去の悲劇を引き起こしたこれらの勢力と戦う代わりに、欧州評議会は、ユダヤ人とイスラム教徒が彼らの宗教的伝統に従って生きること、男児の割礼に疑問を投げかけることによって、嫌悪や排斥を助長している。

もし国の法律として履行されるならば、それはユダヤ人とイスラム教徒の宗教的自由を厳しく制限することとなり、ヨーロッパでのユダヤ人の命を終わらせることになるだろう。」

ECIは、ヤーグラン事務総長が、賛成78票、反対13票、棄権15票で10月1日に採決された議決からすでに距離を置いていることに注意を払っています。ヤーグラン氏によると、欧州議会は諮問機関であって、評議会全体の立場を代表しているものではありません。

欧州評議会は、1949年、人権、民主主義の発展と文化的協調を促進するために設立されました。議会は49ヶ国からのメンバーで構成され、欧州連合からは独立しています。欧州評議会の議員会議は642の選出されたメンバーで構成され、年に4回、フランスのストラスブールで会合を持ちます。

2013年10月1日火曜日

2013年10月号 月間報告

ECI、第68回国連総会開会セッションに出席
 
【ニューヨーク】  ECIは先週9月第4週にニューヨークで行われた第68回国連総会のオープニングセッションに伴い、代表団を派遣しました。この重要な週に代表団を派遣するのは3年連続のことになります。総会には、193カ国におよぶ各国指導者が総会に出席しました。

ECIは、この国連総会前の週を各国政府・国連外交官にイスラエル擁護を伝えることのできる絶好のチャンスと捉えています。論点は簡潔です。193カ国に行かなくても、ニューヨーク国連総会で、多くの国々の各国代表団に会うことができるからです。ECIの主要目的をヨーロッパに置きつつ、ECIが伝えるべき事柄を世界に発信することができるのです。私たちの働きのために経済的に助けてくださり、祈っていただきましたことを感謝いたします。
 
ECI代表団は、ペリーヌ・デュフォックス氏、トマス・サンデル、ジュディー・マナーズ、グレゴリー・ラフィッテで構成されました。

ECI、イスラエル新支援の初勝利、国連、大贖罪日を祭日と見なす

【ニューヨーク】  国連は初めてヨムキプール(大贖罪日)を国連の祭日と認める意向です。つまり、イスラエル人とユダヤ人の高官が公にヨムキプールを祭日として祝うために、有給休暇を取ることができるということです。9月30日月曜日、ゼブ・エルキン・イスラエル副外相が、祭りの有給休暇を検討することを約束したヤン・エリアソン・事務局次官に提示しました。昨年、ある国連事務局次官が、ユダヤの祭日について知ってもらい、祭日に重要な会議を開かないようにとの要請を議会内メモで国連のすべての部門に送りました。今年、ユダヤの祭日であるスッコート、仮庵の祭りが、国連総会のオープニングセッションの期間に行われましたが、祭りの有給休暇は、そこには適応されていません。

ヨムキプールを国連祭日にする願いは、8月末にエルサレムでイスラエル政府議会との会合時に語った、ECIが新しく率先して進めている事柄でした。最初の決議案は、ECI代表団がニューヨークに到着する前に、国連委員の何名かに回覧されていました。決議は現在、国連の優先すべき事項のひとつとして、イスラエル政府によって、取り組まれており、速やかに、国連によって可決される模様です。

ニューヨークで、イスラエル政府代表団は、ECIとのパートナーシップを喜んでおり、ニューヨークの滞在期間を延長するように願われました。国連本部はニューヨークに、国連欧州本部はスイスのジュネーブにあり、欧州で、ECIは、反イスラエルロビーグループに対して抗議活動を進めています。

また、ECIは、イスラエル政府とともに、サンレモ宣言を進める、新しい道筋を話し合っています。2010年4月は、ユダヤ人国家建設の道筋を開いた、そして、長い間、忘れられていた「サンレモ宣言」の90回記念でした。近年、イスラエル政府は、この議題に関心を寄せ始めています。来年は、イスラエル政府とともに、初の「サンレモ宣言」を祝う時となるかもしれません。

ECIは、ユダヤ人国家の法的基盤を提示する努力を進め、欧州連合と国連で正当な法的権利があることを主張しつつ、クリスチャンの団体と、イギリス政府の二枚舌外交と呼ばれている「バルフォア宣言」が2017年には100回記念にあたることをしるす意向です。

イスラエルの外交的、霊的な歴史上の法的解釈の戦いは、ヒートアップしています。皆様の祈りと経済的な支援を感謝します。それらの支えが、国連、欧州連合で、イスラエルを助ける、クリスチャンの力強い一致した声となることでしょう。


オスロ合意から20年:ノルウェー外相、イスラエルが和解しなければパレスチナ資金調達をストップか

【ニューヨーク】  エスペン・ノルウェー外相(右写真)は、「イスラエルがパレスチナと和解しなければ、パレスチナ自治政府の資金調達をストップするおそれがあると伝えました。この発言は、2週間前、エスペン氏がノルウェー外相として国連訪問の最後の日に、ニューヨークで、ECIとの会合で語りました。ノルウェーは、パレスチナ自治政府へ資金援助する中心国であり、現在は、影響力のある援助会の議長をつとめています。

「もし、イスラエルが和解しなければ、われわれは、西岸・ガザを占領地とするイスラエル政府から離れなければならなくなるであろう。」とノルウェー外相は語りました。外相の発言は、イスラエル政府への一方的な批判であり、イスラエルの和平合意とは、パレスチナ当局がもつ責任を無視しているかのように聞こえます。昨年11月の国連総会でパレスチナの国家格上げが採択されたことによって、パレスチナ当局はオスロ合意を一方的に破棄したことになります。ノルウェーは、明らかなオスロ合意違反であるにも関わらず、パレスチナの国家格上げに、賛成票を投じたのでした。

この声明にも関わらず、ノルウェー外相は和平合意については楽観的な見通しでした。

「ハマスは弱体化しており、今日、西岸は紛争地域の中では最も安定した地域となっている。」と言い、「イスラエルとパレスチナ紛争は、解決することができる。」と語るのでした。しかし、イスラエルは現状を満足しているかのようだと一方的な批判に回るのでした。

これに対して、なぜ湾岸諸国がパレスチナに経済的援助をしないのかについては、外相は答えることがありませんでした。しかし、現在、一般的な援助疲れがあることは繰り返しました。「もしここ9カ月で、和平についてなんら進展がないのなら、解決のためにイスラエル・パレスチナ紛争から国際社会は離れることになるであろう。」と警告するのでした。

和平合意に積極的であったノルウェー労働党は、先月、議会選挙の結果、後退しました。それと同じく、エスペン氏は外相から更迭されるべきでしょう。ノルウェー政府は、同国の援助金が、イスラエルの刑務所からパレスチナ人のテロリストをサポートするために使用されていたという事実を隠蔽しようとしたことで、今年初めに強烈な圧力を受けました。

現在の新しいノルウェー政府が中東和平プロセスでどのような役割を進めるのかは明確ではありません。新しい右翼政府は、イスラエル寄りであると思われます。一部の批評家は、和平合意の受け入れを阻止する、イスラエルを激しくボイコットするロビー活動が、欧州で最大の反イスラエル勢力がノルウェー労働であると指摘します。ECIは、新ノルウェー政権が発足するや、彼らとの会合を計画するつもりです。

ECIの活動に結果が現れ始めるか?
EU議員の数名、西岸のEUガイドラインに反対

【ブリュッセル】 EUの中で、紛争地域である西岸にEUが提示するガイドラインに反対する議員が増え始めています。EUが提示するガイドラインは、議会が休会である7月に欧州委員会によって導き出されました。マルク・ラッテ・オランダ・首相(右写真)は、公に、最初に、EUガイドラインに反対を表明したひとりです。オランダは西岸地域での方針を今後も変えることがないと伝えています。首相の声明によると、オランダ外相が語った「オランダは西岸製品からイスラエル産ラベルを取り除くように。」という発言を否定しました。現在、オランダはこの議題を討論中です。

最近、ブリュッセルとニューヨークで行われたECI会議では、オランダ、そして、ドイツ、ポーランド、チェコとともに、EUガイドラインに対して反対であることを明示しました。現実的には、完全にEUガイドラインを止めることは難しいことです。ニューヨークで、ECIは、エンリカ・ポーランド外務審議官と会談した中で、ポーランドではEUガイドラインを「役に立たないガイドライン」と呼び反対していると繰り返しました。しかしながら、妥協することが最善なのかもしれないと、しぶしぶ事実を認めざるを得ないとも語りました。ポーランド外務審議官によると、「EU諸国は、EU委員会の力が増していることに代価を払わなければならなくなるでしょう。」とも語りました。

ECIは、われわれの法律相談役のアンドリュー・タッキー(イスラエルのための国際キリスト教執行委員)を通して、数ヶ月前から、オランダ政府と活発に連絡を取り続けています。タッキー氏は、ECIの公開書簡をオランダ政府に提示しました。ECIは、その書簡の中で、EUガイドラインの亀裂と変更の理由を明示しました。それは、そのガイドラインでは、イスラエル企業で現在働くパレスチナ人を雇用し続けるのが難しくなるであろう。もしEUガイドラインが実施されるのであれば、イスラエル企業は、1967年ラインである西岸製品を移動しなければならなくなり、つまりは、パレスチナ人が職を失うことにつながる、と知らせたのです。
 
今後2ヶ月間、ECIは、他のEU諸国でこの議論を展開していく予定です。皆様の祈りによる助けと、この熱意ある計画が実行されるための経済的サポートを感謝いたします。

ECI・パリ事務局の働きを強める

【パリ】 ECIチームの同労者である、ペリーヌ・デュフォックス(右写真)さんを紹介します。何年もの間、ECIは協力関係やサポートがありませんでしたが、ペリーヌは、正式にECIスタッフのパートタイム局員になります。彼女は法律、メディアの分野で働いてきた経験があり、前フランス政府閣僚である仏・イスラエル設立機関の事務部長でした。現在ECI実行委員会は、ペリーヌを加え、ハロルド・エケット、アンドリュー・タッキー、カタリーナ・サルミ、そして、トマス・サンデルで構成されています。

ECIとイスラエルのために祈りたいと思われますか?

ECIは真剣に祈っています。毎週、祈りの具体的なトピックスをあげ、祈りのリクエストを送っています。これは別の月間報告ではありません。祈りの課題です。もしこの祈りの課題が必要であれば、ECI事務局にご連絡ください。祈りの課題には、内密のものもあり、皆様の祈りに覚えつつ祈っていただきたいと思っています。月の最初の金曜日はECIのために断食して祈る日です。ある者は教える者として、ある者は助ける者として召されていますが、私たちはみな祈る者として召されているのです。

11月13日、ECI設立10周年記念政策会に席がまだ少しあります

来月11月13日は、ECI主催、欧州議会内でECI設立10周年記念政策会が開かれます。集会の後には祝賀会が予定されています。もしこの集会に参加希望される方は、まだ席が少し空いています。

11月14日は、ECI主催で、牧師会と若手リーダーのコンサルタントがもたれます。

集会の詳しい内容は、ECI事務局にお問い合わせください。Email: info@ec4i.org


 
 

2013年9月30日月曜日

ECI、国連ミッションの一週間、完了

イランの脅威に直面するイスラエルを孤立させてはならない

2013年9月30日 【ニューヨーク】 9月28日(土)、ECIは第68回国連総会のオープニング・セッション開催とともに、1週間にわたる国連ミッションを完了した。193カ国におよぶ世界各国の指導者がニューヨークの国連本部に集った。ECIは各国政府代表団および国連外交官と個別に会合し、国連の本来の目的である、世界平和の達成に向かい、ユダヤ人の中心的な考え方を指導者たちに思い起こされる機会を得た。

「国連の本部前の広場にある壁には、イザヤ書2章が刻まれています。つまり、世界平和の達成の中に、エルサレムとユダヤ人の平和が確かなものであることがわかります。ですから、イスラエルの建国は、祝うべきものであり、国連によって過小評価されてはならないのです。」と、28日、ECIディレクターのトマス氏は語った。

第1段階として、ユダヤ人国家と国連の関係を正常化すべきは、ユダヤ人の大祭日を理解し、考慮することである。というのも今年、イスラエル首相はユダヤ人の祭りであるスコットと日が重なったために、国連総会のオープイングの週に会議を出席することができなったのである。パレスチナ代表団のスピーチの際には、イスラエル代表団はだれもいなかったのだ。それは、抗議の姿勢ではなく、スコットの祭り、仮庵の祭りを遵守したからだ。

「キリスト教徒がクリスマスの日に国連総会をするでしょうか。イスラム教徒がラマダーンの終了を祝う日、イド・アル=フィトルの日に会議に参加するでしょうか。ユダヤの慣習を守る指導者たちだけを、別扱いにすべきなのでしょうか。」と、トマス氏は説明する。

より重要なことは、イスラエルの国だけが、イランという国連加盟国によって、絶滅すべき国であると脅されているただ唯一の国だということだ。国連総会前に行われたイランの新指導者であるロウハニ大統領のスピーチは、節度のあるトーンではあったが、国際社会は、イランが国際社会の要求に応じて、核計画を放棄する意思があることを確認するために具体的な行動をとるべきである。

ロウハニ大統領は西洋エリートの言語を話しているが、彼はイスラエル滅亡に関与し、イランのインサイダーとシーア派の聖職者のままである。

心地よい言葉が、われわれの時代の「平和」を実現するものでないことは、歴史が教えてくれている。

ロウハニ大統領は、国際社会の要求に応じる形では具体的な提案をいまだ提示してはいない。そればかりか、ただ時間を費やし、外交を遅らせているだけにしか見えない。

イランは昨年国連総会のスピーチで、イスラエル首相に対して超えてはならない一線を越えようとした。しかし、現在、国際社会は、その過程を停止する要求を控え、より静観する傾向のようだ。

しかし、イスラエルはこの実存する脅威に直面するのを黙っていないばかりか、支持と国連の決議が必要であるのだ。9月29日は、ミューヘン協定の第75回記念日にあたる。国際社会はこの過去の教訓を忘れてはならない。

ネタニヤフ首相は、現地時間、10月1日(火)の午前、国連総会で演説するであろう。

そして、ECI代表団が国連総会のオープニング・セッションのためにニューヨークへ出向くのはこれで3年連続になる。

2013年9月12日木曜日

マンスリーレポート 2013年9月号

ユダヤ人は、再び、多くの側面で試みられるということを経験しています。

神様のアブラハムとの契約には、次の二つの重要な要素があるということに気づくことは興味深いところです。それは、幼児の男子の割礼ということと約束の地についてです。

今日、両方の契約そのものが、世界という世によってチャレンジを受けています。ヨーロッパのいくつかの国々での裁判の席では、幼児男子の割礼は人権を考える面で(子どもの権利ということで)チャレンジされています。同じように、イスラエルの約束の地ということも、1920年にさかのぼってイタリア、サン・レモで国際法の下で、確認され、法典として制定されたという事実があるにもかかわらずです。

ユダヤ人がこういう方法で試みられたということは、歴史上はじめてのことではありません。ギリシャやローマのイスラエル占領時代(332BC - 636AD)に、ユダヤ人とイスラエルの地の関係が、全て領域で消されてしまい、割礼は禁止されました。その時、ユダヤ人は生き残りました。だから再び、彼らは生き残るのです。祈り、教育、弁護や支持など、みなさんの助けがあれば、ただ、重要なことは、主がそう言われたのでということをとらえて下さい。とにかく、私達は私達の役割を演じる必要があるのです。

ECIは キャサリン・アシュトン委員へ公開された抗議の手紙:「イスラエル人の定住についてのEUの政策は動いていない、至急、再討議される必要がある」

ブルッセル - 「イスラエル人の定住についてのEUの政策は、途中で止められ動いていない、至急、再討議される必要がある」と、Andrew Tucker, ECI 法的顧問であるアンドリュー・タッカー氏が、公開された抗議の手紙として送りました。EU外交安全保障上級代表のアシュトン(バロネス アシュトン)委員へ宛てです。7月、論争が起こっている場所で、実際に働きをしている諸団体への資金援助を禁止する新しいガイドライン「1967年以降にイスラエルが占領した領域におけるイスラエルの組織および活動の、2014年以降、EUによって資金提供される交付金、賞与金、金融商品における適用可能性にかんするガイドライン」を実施するということを欧州委員会が計画していることが表明されました。この秋、欧州議会の委員は、この論争されている土地で生産された物に「西岸産」とラベルを貼るという、更なる計画も追加しようとしています。

この抗議状では、ECIは、欧州連合の政策は、歴史的で法的な事実を全く誤って述べていること、欧州連合の政策が、中東での地政学上の状態を過小評価していること、イスラエルの安全確保ということにあまりにも不十分である、と語りました。タッカー氏は、欧州連合の政策の影響として、ユダヤ人がその領土に住むことを禁止されようとしているという欧州連合の政策が実際に アラブ パレスチナ領土での隔離政策を助長しているということで終わっています。これは、確かに結果として、欧州連合の政策のどれも受け入れられないことです。

このガイドラインは、国レベルで討議されますので、この抗議状が、この4カ月の内に、すべての欧州連合の首都の欧州の政府に回されています。CDU-ドイツキリスト教民主同盟ーは、欧州連合の中で、反対することをもうすげに示唆しています。これは、ECIによりおこなわれるもっとも野心のある働きの一つとなります。私達が、それぞれ自分の国民に伝え、良い結果となるようにお祈りください。

エルサレムにおいて、クネセトの議長にECIが受け入れられました。:あなたがたの友好と援助に感謝をします。

エルサレム - ECIはユダヤ暦の古い年の最後、エルサレムに行き、政府とそしてクネセトを公的ではなく私的に訪問し、その年の終わりを迎えました。ECIはYuli Edelstein, という新しい議長に招かれました。クネセトはシリアからの軍事的威嚇について討論するため議会が再び開かれることになっていたその日に我々の訪問について感謝を表明しました。

新議長は、我々にはあなた方の友好と結束が必要なのはこのような時にです。と述べて、ECIにユダヤの政府に代わってECIのなしている努力全てにと謝意を表明しました。

本当に短い通達にも関わらず、ECIの代表団は、我々の更に進んでいく協力について、特に国連に関することで、何人かの政府代表者達にも会うこともでき、話し合うことができました。高級官僚と同様に閣僚の方々は、国連でなされるECIの査定に賛成しています。ECIはこの2年間、国連にユダヤ人の法的権利について、国連の外交官達に伝えるステージを備えることで、イスラエルに、イスラエルに賛同する方々ができるよう助け、組織的に動いています。

私達はイスラエル人でもユダヤ人でもないただそれがため、私達ができることはあることがらです、と、トーマス・サンデル氏は言いました。イスラエルの首脳陣は賛成しました。我々の目指すものは、イスラエルに対して援助する友となること、そして、時々腰をおろして色々な言われていることを比較すること、ただそれだけです。

クネセトの議長に会い、ECIは、戦略問題担当大臣、ユバル・シュタイニッツ(Yuval Steinitz)と外務省総務次官で戦略問題担当部長である、審議官 Ofir Akunisにも会いました。

ECIとシリアでの危機

イスラエル政府との会合では、ECIはまた、潜在的にあるイスラエルへの反撃があるため、アメリカがもたらしたシリアに対する空爆の結果に対する懸念も表明しました。世界が全体でアサド大統領が化学兵器を使うのをやめるようにする必要があるように、イスラエルとシリアにあるキリスト者のグループへの反抗する力が起きているとする威嚇をだれ一人忘れてはいけません。

会合の間に、ECIに対する主な影響となる分野は祈りであり、教育であり、支持することであると強調されました。シリアでの軍事的対立の可能性に関して、多くが助けることなどできないと思う中で、我々は、祈りの力を過小評価すべきでは決してありません。ECIは、危機について安全な解決を祈ることを、誰にも強くお願いしています。つまり、化学兵器が取り除かれるように、また、イスラエルの国を含めてその最も攻撃されやすい所の守りのために祈りをお願いしています。

なぜ、ECIは国連に関与するのか?

私達が国連で進めている働きを通して、なぜ欧州の組織団体が、欧州の外側で活動的になる必要があるのかと考える我々の中間がいます。質問は妥当です。しかし、それは答えでもあるのです。

― 歴史的に、ヨーロッパはいつもその国境を越えて影響を受けてきました。よいことも悪いことも。もちろん、このことは、ナチスのこともあてはまります。我々は、ヨーロッパ人として、進む反ユダヤ主義の成り行きを通して、ヨーロッパの国々に警告する義務を私達に与えた、独特でしたが悲劇的な経験を持っているとECIは感じています。以前、1930年代に、反ユダヤ主義は地理的に、発生していました。それは、今日、世界的な勢いで、広まっているのです。

― 今日、地球全体、お互いに依存する世の中社会に、我々は生きています。BDS イスラエル ボイコット無印良品ムーブメントや他のものかもしれませんが、イスラエルの敵は、世界レベルで協力しています。そしてイスラエルに友好的な人々もそうなっています。

― これに加えて、我々はこれらの新しい国々に使命を持っていると感じます。これは、ECIともっと親密な協力をしていきたいという国々への多くの招待をしたと同様に、我々の新しい参加へのイスラエル政府による熱狂的な歓迎によって確かになりました。

我々は、ヨーロッパを決して軽視しませんが、我々の働きを世界レベルでもっと適切にするために、ヨーロッパレベルでの我々の働きを強化する計画をしています。この2、3週、我々の組織をもっと効率的にするため、色々な方法で組織自体を強めてきました。

エルサレムでのアフリカ政府首脳陣サミットでスピーチするよう招待されたECI

エルサレムーECIは、8月の最終週、エルサレムでのアフリカ政府首脳陣サミットでスピーチをするように招待されました。サミットを通して、国々の政府の首脳陣とともに、財界や教会のリーダーたちも集まりました、そこで、イスラエルへの援助について、彼ら自身がもっと語っていくよう奮起さ
せるものでした。スピーチの中で、トーマス・サンデル氏は、より親身な協力を呼びかけました。ヨーロッパはアフリカが必要であり、アフリカはヨーロッパが必要であると、同時にイスラエルはヨーロッパとアフリカがイスラエルを援助するために共に働く必要があると、語りました。

現在、イスラエルへのアフリカ共同体をするため、アフリカ大陸に何名か名乗る方々が起こされています。ECIは、多くのリーダーたちと緊密にコンタクトをとっています。アフリカは、南スーダンと非同盟運動をしている方々を除けて、国連では53もの国々を持つ大きなブロックの一つです。ヨーロッパとアフリカと一緒に国連で多数の票を投じるのです。

最も最近の反ユダヤ主義の波は、2001年9月、人種差別に対する国連の会議のNGOフォーラムで、南アフリカのダーバンで誕生しました。興味深いことに、イスラエルへのヨーロッパ共同体の見解が、ちょうど同じころに表明されました。アフリカが、イスラエルの敵側に入ることなく、他の大陸のイスラエルに友好的な国々と一緒にアフリカレベルで、そして世界レベルで反ユダヤ主義に戦うよう働くことは必要です。

ECIパートナーが近づくドイツの選挙のホームページを立ち上げました

ベルリンー近づくドイツでの選挙はイスラエルにはきわめて重要です。ドイツは、歴史的に、イスラエル国家の最も親密な友人関係にある国の一つです。しかし、最近、ベルリンで表明されましたが、イスラエルへの反対意見が数々明らかとなりました、それらは、エルサレムでは、あるレベルの不安を生みだす原因となったとなりました。

ドイツが強くイスラエルよりであり続けるのでしょうか、または他の国の導きに従うのでしょうか。政党がイスラエルの安全に致命的である問題に立つドイツの選挙民に伝えるために、"Initiative January 27th(1月27日に始まった)" がその答えを備えるためにホームページを立ち上げました。どうぞ、閲覧くださり、ドイツ人が9月22日投票に行くように、お祈りください。その提案をした者たちは、ECIの議長、Herald EckertとベルリンのJorg Gehrkeによって指導されています。http://initiative27january.org/

編集 トーマス・サンデル tomas.sandell@pp.inet.fi

2013年9月2日月曜日

ECI代表団、アメリカ主導の空爆の瀬戸際のエルサレムへ

国際社会は今こそ、シリアの化学兵器使用を阻止すべく行動しなければならない

【エルサレム】2013年9月2日

今こそ、国際社会はイスラエル支持をよりはっきりと表明すべき時である。

シリアにおける暴行は激化しており、西側の情報によると、アサド政権は、女性や子供を含む自国民1400人を毒ガスで殺害した明らかで動かぬ証拠があるという。国際社会は、さらなる化学兵器や生物兵器の使用を防ぐために、今まさに行動を起こさなければならない。紛争がイスラエルや他の周辺諸国に拡大していく危険がある。

同時にECIのようなイスラエルの友人たちは、外交面での戦いに勝利してイスラエルを助ける努力をより強めていく必要がある。

これが、数日あるいは数週後にはアメリカ主導のシリア空爆が行われる瀬戸際にあるエルサレムに、一週間の現地調査団を送った後のECIの中心的なメッセージである。アメリカは、アサド政権によるさらなる化学兵器使用を阻止するための警告的な軍事攻撃を考えている。

イスラエル政府高官およびイスラエル議会であるクネセットのメンバーとのハイレベルの会談で、ECIは、EUや国連で進められているイスラエルに対する外交的な戦いについてとともに、シリアの現状について話し合った。

クネセットでの、シリア危機に関する特別招集緊急会議にも関わらず、議長のYuli Edelstein(ユリ・エデルステイン)は、ECIの代表団のPerrine Dufoix(ペリーヌ・デュフォックス), Gregory Lafitte(グレゴリー・ラフィット)、Tomas Sandell(トマス・サンデール)との会談のため時間を割いた。

ECIは、国際的に新しいイスラエルの友人たちを作りイスラエルを助けるための戦略を提示し、それは同様に既存のイスラエルの友人たちを新しい支持体制によって力を与えることになるものである。

イスラエル外務省と戦略省の政府高官と同様に、国際関係相のYuval Steinitz(ユーバル・シュタイニッツ)、補佐官のOfir Akunis(オフィール・アクニス)との個人的な会談でもその計画が話し合われた。

週の初め、トマス・サンデールはエルサレムで行われたアフリカの政治界、経済界、キリスト教会からのリーダーが一堂に会したアフリカ人指導者のサミットで講演した。サミットでの力強い講演に、反アパルトヘイト活動家として有名な、南アフリカの政府高官、Kenneth Meshoe (ケネス・メシェ)は、イスラエルはアパルトヘイト国家だというイスラエルに対してよくいわれる説は事実無根の誤りだと証言した。

「私のように個人的にアパルトヘイトのもとで苦難を経験してきた者からすると、中東で唯一の民主義国家をアパルトヘイト呼ばわりすることは実に不当で侮辱的なことだ。」と、イスラエルについての真実を国際的な指導者たちが理解するように尽力することを約束して語った。

アフリカの指導者たちとの会談において、イスラエル政府の指導者たちとの会談と同様、ECIはイスラエルを助け、新しい友人を作り外交的戦いで勝利を取るために努力するための先頭に立つことを誓った。

「祈りの力、教育や弁護の力を過小評価してはならない。」

Josef stalin(ヨシフ・スターリン)の有名な言葉である「そのローマ法王とやらは、戦車師団をいくつ持っているのかね?」を引用して、トマス氏はこう語った。

「スターリンは軍事力を持っていたが、その当時のクリスチャンは祈りの力と真理と正義に立つことの力を理解していた。これらは最終的に鉄のカーテンを壊す武器となった。」

祈りとイスラエルおよび中東に関する事実を伝えることに勝る武器はない。これらの武器は今日においても自由に使うことのできる武器であり、クリスチャンとして、我々は、祈りと真理を伝えることを再びより有効に用いる必要がある。」とトマス氏はエルサレムで彼の声明を結んだ。


2013年6月1日土曜日

マンスリーレポート 2013年6月号

ビデオ制作から2年が経過し
ビデオのタイトル『平和をわれらに(Give Peace a Chance)』がキーワード


【ブリュッセル】 設立から3年が経過し、ECIは、イスラエルの国が国際法に基づいていかに真実であるかを気づかせるために、驚くべき日々を過ごしてきた。すでにこのマンスリーレポートでお伝えしたとおりである。しかしながら、毎月のレポートの中で、断続的ではあるが、お知らせしていない部分もまだ多くある。

そこで今月は小休止し、ECIがサンレモでスタートした2010年4月25日を振り返ってみたいと思う。サンレモ会議では、ユダヤ国家を建国する道筋がひかれ、今年は90周年記念にあたる。私たちが知ることは少しであったが、働きをとどめることはできないばかりか、まさに地の果てにまで導かれたのだ。

この3年間、イスラエルの国がいかに合法的で正しいかを、議会や政府に、世界中の国際的機関に伝えることができた。この過程の中で、ジャック・ゴーティエ(Jacques Gauthier)、ハワード・グリフ(Howard Grief)、シンシア・ワラス(Cynthia Wallace)のような重要な人物の貢献によって祝福され、われわれの目的とするところに到達することができたのである。

ECIが伝えったかったメッセージの内容が、最も効果的な伝達手段であるビデオで15分間伝えることができた。ビデオのタイトルは「Give Peace a Chance (われらに平和を)」であり、レオナルド・フィエレッテ(Leonard Fieret)をディレクターとし、ともに制作することができた。(著作権は、文章を担当したヒュー・キットソン(Hugh Kitson)に帰属された)。ジャック、ハワード、ドア・ゴールド(Dore Gold)が制作したビデオは、議会で、教会で、インターネットで、テレビで、世界中で見られただけでなく、私たちがめったに耳にすることのない国家機密の場でも用いられた。今年の4月には、ECIに親しい友人からの情報によると、アメリカの民主党上院議員であるジョン・ケリー(John Kerry)もこの映像を見たということだ! その数週間後、アメリカ議会で、ケリー議員が映像のタイトルを演説の中で引用したとは予想だにしなかった。

ケリー議員が語った映像をご覧いただける。彼は1分17秒のところで、「Give Peace a Chance」の言葉を引用しているのがわかる。http://www.youtube.com/watch?v=m3euuaUvzFE
また、今週、ネタニアフ・イスラエル首相は、イスラエル議会のクネセットでは通常へブル語で討論されるが、異例のこととして、突然、英語で話し出し、「アッバス議長にも理解できることばで話すことにしよう。「Give Peace a Chance(われらに平和を)」http://www.timesofisrael.com/netanyahu-to-abbas-in-english-give-peace-a-chance/ と語った。

現在の中東を語るときに、「Give Peace a Chance」という言葉を使うことが偶然ではなく、キーワードであるにちがいないと思う。それゆえに、この言葉は、2010年のECI設立以来、今日においても継続して用いているのである。ケリー議員、ネタニアフ首相が使われたことに助けを受け、世界のリーダーたちにこの言葉のメッセージを伝えていきたい。
このビデオを下記URLからご覧いただける。
http://www.givepeaceachance.info/ 

しかし、これで終わったわけではない。


ECI、国連で各国に働きかける


【ブリュッセル】 私たちが伝えたいことは、現在のイスラエルの国は合法性をもつということが受け入れらることであり、エルサレムがイスラエルの首都であることは重要であり、私たちが期待するよりもはるかに信じる人々にとって重要な街なのである。文豪ビクトル・ユーゴの名言にもあるように、「不完全な現実界に対応する完全で真実な実在ほどちから強いものはない。」

昨年9月下旬にニューヨークで68回国連総会でわれわれのメッセージを届ける試みをなしたことにより、ECIは大いなる希望をもって新たな段階に入った。国際政治的にイスラエルの立場は微妙な状態である一方で、イスラエルに歩み寄りたいと望んでいる各国に対していかに基盤を築くことができるか、現在そのプロジェクトが進んでいる。われわれはすでにいくつかの国々からの興味があるとの連絡を受け取っている。

イスラエルに対する圧力が多方面から増加している時がきている。今年いくつかの欧州各国政府を歴訪し、何度も同じようなメッセージを聞いた。「イスラエルはじきにイスラエルに対して反感をもつ国際社会と直面することになろう。」 しかしながら、国連大使職を希望する米国の新たな候補者は、アメリカがイスラエルの介入を示唆してきたことは、国際社会の視野が改善することになるであろうと表明している。

これは各国にとってもう1つの選択肢が与えられた時であるのは明らかだ。ECIのプロジェクトも最高段階の信仰、祈り、経済の必要性に達してきた。しかし、別の視点から見るのであれば、自らの可能性には限界があることに気づきながらも、無限の可能性がある神にまったき信頼を置くべきことを学ばされている時でもあるのだ。

2010年にECIが発足し、小さなビデオを作るという考えは、まったく信仰でしかなかった。ビデオのメッセージを制作するために多くの犠牲が払われた。中東で起きている紛争をナレーション風に仕上げたビデオは成功をおさめたが、実際は、このような形で進むとは考えていなかった。しかし、今から振り返るのであれば、そのようなビデオが新しい見解から紛争を理解するうえで各国の指導者たちに理解を与える力強いコミュニケーションツールとして貢献できたと知るのである。

どうか、あなたもこの期待できる新たな旅立ちに参加していただきたい。国連で正しい見解を提供することによって、イスラエルを各国に近づける働きに加わり、サポートしていただきたいのである。

「中立国」が欧州でもっとも反ユダヤ
ECI、スイスとスウェーデンに働きかける



【ブリュッセル】 「中立」ということばは平和的で響きのよい言葉である。しかしながら、実際問題、現在、中立国の中のいくつかは、反ユダヤ主義という重大な問題を抱えている。

先月、ノルウェーの新聞「Dagbladet」で、ユダヤ人と吸血鬼を並べて描かれた風刺画が発売された。それによると典型的な古い反ユダヤ主義はナチスとして登場する。これはノルウェーで表現される反ユダヤ主義の一つの例であり、今の政府が、イスラエルを非合法化するためにとっている中心的な動きである。

ヨーロッパでは、「ヒズボラ」をテロ組織のブラックリストとすることでEU議会で圧倒的多数を得た。ところが、中立国とされている、スウェーデン、フィンランド、アイルランドから、満場一致でなければ可決されないとする提案が提出されたのである。中立国と言えども、そんなものなのだ。

そこで、ECIは、影響を与えるための最善の方法として、国内活動とEUと国連レベルでの努力を結合することであると考え、その一歩を踏んでいる。その一方、先週スウェーデンで、有名なジャーナリストがこのように述べた。

「国連とEUでのあなたがたの活動は、ジャーナリストのメッセージが政界のトップレベルで受け入れられ取扱われていると理解することができ、私たち自国のジャーナリストに勇気と刺激を与えるものです。」

まさにそれは真実といえよう。

共にこの働きに取り組めば、きっと何かが生み出されるはずにちがいない。
 
 

ルーマニアのクリスチャンを強め、
欧州の中でイスラエルを助ける重要な役割のために働いているハラルド氏

 
【ブリュッセル】 現在のイスラエルの厳しい立場にもっとも理解を表明している国を見るならば、欧州の東を見なければならない。一党独裁政治を体験した国であるが、中東欧から新しいヨーロッパのメンバーであり、イスラエルの良き理解者、同盟国である。しかしながら、欧州の中で、国連で、イスラエルの側に固く立つには、われわれの支援が必要であるのだ。
 
ルーマニアは、クリスチャンが多い国であり、伝統的にイスラエルを政府が支援してきた。先月、ECIの議長であるハラルド氏(Harald Eckert)がルーマニアのティミショアラで、われわれの長年の友人であり、パートナーの トドール(Tudor)とミレラ (Mirela Petan)の聖会で話す機会を得た。彼らは「アルファとオメガ」というテレビ局を指導している。ハラルド氏はその聖会の4つのセッションで彼の中心的なメッセージである「イスラエルと国家」について語った。メッセージは録画され、いずれテレビで放映される予定だ。彼の著書『回復(レストレーション)の時(Times of Restoration)』は今、ルーマニア語で翻訳されている。
 
もう1つの最新の展開は、トマス氏が、ブリュッセルで、ルーマニアの高官と会ったことだ。高官はECIと長年親交がある。その中で、いかに欧州議会でルーマニア政府と同様にルーマニアのメンバーらが活動することができるかについて話し合われた。ECIは現在、ブルガリアのような中央・東ヨーロッパ諸国の中で親イスラエルを政治的に強める道がないかさぐっている。ブルガリアでは、首都ソフィアでアンドレ( Andrey Avramov)牧師と長年にわたり実りある働きをしている。
 
 
 

2013年5月1日水曜日

マンスリーレポート 2013年5月号


国連代表団、国連法に基づくエルサレムの地位に関して学ぶECI主催の昼食会に出席

ニューヨーク - 国連代表団の方々は、パレスチナ国家や将来のエルサレムの地位問題について投票することを求められているにも関わらず、国際法に基づくエルサレムの地位についての正しい知識をほとんど持っていません。多くの代表の方々は、この問題はタブー視されていることを率直に認め、他の人たちは、もし自分たちがエルサレム分割に対して反対票を投じた場合の有効な議論について、へりくだって尋ねました。

5月8日(水)にニューヨークで行われた国連代表団に対するECIの外交的な昼食会は実にユニークなものでした。今年のエルサレム・デーはちょうど勝利の日にあたり、それはヨーロッパ・デーの前日でもあり、トマス・サンデールは、エルサレム・デーは同様に勝利の日でもあることがはっきり分かるようにゲストの注意を引きました。(スピーチの全文はこちらを、タイムズ・オブ・イスラエル紙への寄稿論文はこちらを参照)サンデール氏は、また、ニューヨークの国連本部の壁に書かれているイザヤ書2章を引用して、世界平和を作り出すうえでエルサレムが中心であることについても語りました。

トロントのJacques Gauthier 博士は、国際法に基づくエルサレム旧市街の地位に関する、とても価値のある講義をされました。博士は、この旧市街には、パレスチナ人が新しいパレスチナ国家の首都として主張している、いわゆる東エルサレムが含まれていることを指摘しました。国際社会全体は、いかに国際法に抵触しているか、何がユダヤ人居住者にとっての決定されたことだったのかについて正しい理解なしにこの主張を支持しているように思われます。

博士は、委任統治領内では、誰も宗教や民族性によって差別することはできないと明確に述べられているパレスチナ委任統治の第15箇条を引用しました。ヨルダンの権力者たちは、彼らの人口からユダヤ人を排除し、他のアラブ諸国にそのようにさせることにより、繰り返しこの箇条を破ってきました。パレスチナ自治政府の指導者、マフム―ド・アッバス議長もまた、新しいパレスチナ国家にはユダヤ人を居住させないことを誓っていますが、これは、エルサレム旧市街に住んでいるユダヤ人を立ち退かせることを意味しています。

Gauthier博士は、イギリスの公文書保存館から送られてきたばかりのパレスチナの委任統治の原文のコピーがすべての参加者に手渡しました。博士は、ユダヤ人たちは、過去何度も裏切られ続けており、今こそ現存する国際条約のため、ユダヤ人のための正義を求めて立ち上がる時であることを代表達に懇願しました。

ユネスコ代表、昼食会のメッセージを考慮に入れることを約束

ニューヨーク - 昼食会に出席した20か国以上の国連大使と上級外交官の中、国連のユネスコ常任
オブザーバーがおられました。ユネスコはすべての国連組織の中でもっとも敵対的と広く見られていましたが、しかしその代表者は昼食会で発表されたメッセージに対して好意的でした。

「これはきわめて重要な情報で、私は事務総長と、来週聖地の視察に派遣されるオブザーバーたちに伝えます。」と語りました。さらに彼はECIの代表者たちをパリのユネスコ本部で最高指導者たちと直接会談するように招待しました

他の大使たちは、エルサレムは分割すべきと要求している国連総会の圧倒的多数に対して反対票を投じるための具体的な議論や討議のポイントについて質問しました。一貫してイスラエルに反対の票を投じてきた、国連メンバーの中のある代表は、この議題に関してさらに深く知る機会が与えられたことをECIに感謝しました。彼は、国際法の詳細について全く何も知らずに、彼らは国連常任代表としてユダヤ人入植地を非難し、エルサレムを分割することを要求するつもりでいたことを認めました。

ニューヨークで大使や他の方々と話す中で、多くの国連常任代表の方々はどのように投票するかについて彼らの国の外務大臣から支持されておらず、なんの背景知識もないまま、彼らが自主的に決断しなければならない状態であったことが明らかになりました。

彼らはただ、EU、アフリカ連合、あるいは非同盟運動といった他の指導力についていくだけです。論理的にイスラエルをサポートすることのできるグループがいなければ、国連総会の大多数に反対することは全くの不可能です。

これは三つのことを意味しています。

-多くの、影響力の少ない他の加盟国が見ているので、ヨーロッパ諸国の投票は重要であること。

-他の常任代表からくる圧力から離れ、イスラエルに賛成の票を投じたいと考えるこれらの常任代表に確固たる情報を提供することは重要であること。

-イスラエルに賛成票を投じたいこれらの国々を集めることは重要だが、しかし国連で主流派から排斥されてはならない。

ECI は、同じ考え方を持つ人々を彼らと共に集めることと同様に、確かな予備知識と議論のポイントを大使たちに提供することで助けることができます。これはイスラエル人によってではできませんし、アメリカの影響力も低下しています。ECIのようなヨーロッパのクリスチャンによる草の根運動が重要な役割を果たすことができるのです。

国連での決定の谷の中でイスラエルの側に立ちたいと思っている人々を継続して力づけるために、ぜひ我々を経済的にご支援くださるようにお願いします。

ECI議長、エルサレムでの勝利の日のイベントで栄誉を受ける


エルサレム - ECI代表団がニューヨークでエルサレム・デーを祝っている間、Harald Eckert議長はエ

長年にわたるECIの友人であるJobst Bittner もこのカンファランスに出席しており、
ますます広がっている「いのちの行進」を創始した彼の役割のため、また彼の著書と奉仕の為、栄誉を受けました。残虐行為に関わったドイツ人家族内の沈黙のベールを破るため(「沈黙のベールを破る」という同じタイトルをつけた彼の著書は今英語でも出版されました。)

このイベントは「イスラエルの助けの手連合」よって開催されました。

ベルギーでの親イスラエル集会に数千人

ブリュッセル - およそ2000人の人々が5月12日(日)、イスラエルをサポートするユニークで平和的なデモのためにブリュッセルに集まりました。主催者によると、大多数は福音派のクリスチャンで、彼らのユダヤ人国家に連帯の意を表明したいと思う人たちでした。このイベントは、「イスラエルのためのベルギー連合」による数年にわたるネットワーク作りの結果で、2010年にRaymond Vandeput とその他のリーダーたちによって立ち上げられたECIの最初の全国的な現れです。

ベルギーの状況は、他の大半のヨーロッパの首都とよく似ており、イスラム教徒の人口が急上昇で伸びています。(ブリュッセルは現在36%がイスラム教徒)しかしヨーロッパ人ではない福音派およびカリスマ派の教会もまた急速に広がっています新しい推定によると、現在15万の福音派のクリスチャンがベルギーにおり、その多くは少数民族からで、聖書は神のことばであるとみなし、神様のイスラエルに対するご計画を支持するヨーロッパ系でない教会の出身です。

しかしイスラエル・ラリーは戦いなしに実現したのではありません。市当局は、イベントの12日前にやっとラリーの開催許可を出し、それから開催現場を変更しました。そのようにイスラム教徒人口の多い市内で、イスラエル支持のラリーを行うことには慎重を要し、当局は許可を与えることに躊躇していました。しかし、警察は、平和的で建設的な催しだったとラリー主催者側をたたえました。主催者は来年、より多くの参加者を期待しています。

ECIは、より良い明確なイスラエル支持のためにヨーロッパ諸国に新しい国のグループを立ち上げることを計画しています。

ECIと連絡をとりあっていきましょう。-あなたにあった方法で

コミュニケーションが過剰になる情報社会の中で、私たちは皆さんにあった方法で私たちと関わりを持って下さることを願っています。

マンスリーレポートやプレスリリースによって私たちがECIでどういった働きをしているかの概要をお伝えします。また、英国のRevelation TV やフィンランドではTV 7、ルーマニアでは「アルファとオメガ」で見ることができるヨーロッパ議会からの私たちのヨーロッパ・レポートを毎月みることで皆さんを励ますことと思っています。

-もし私たちのために祈って下さるのでしたら、週ごとに更新される祈りの働きにご登録ください。私たちは、また、ECIのために祈る祈りの小グループを皆さんがスタートしてくださるようにもお勧めします。毎月最初の金曜日はECIのために断食祈祷をしていることも覚えてください。

-もし毎日ECIと情報交換したいのであれば、私たちのフェイスブックやツィッターに登録してください。ほとんど毎日、ある時は一日に数度、情報を更新しています。

皆さんが私たちに関わって下さることは、私たちにとって非常に貴重です。ご意見やコメントがありましたら、ぜひお気軽に info@ec4i.orgまでメールをお送りください。

ルサレムコンベンションセンターで開催された祝賀イベントに参加し、イスラエルでホロコーストの生存者を支援する働きのために、他のクリスチャンのリーダーたちと共に栄誉を受けました。Eckert氏はホロコースト生存者の忠実なサポーターで、ドイツの若者をイスラエルにいるホロコースト生存者と会わせ奉仕をする役割を果たしてきました。若いドイツ人と年老いたイスラエル人ホロコースト生存者との出会いは明らかな贖い的な目的があるります。彼らの中の幾人かにとっては、これはホロコースト以来、初めての若いドイツ人との出会いでした。

2013年4月18日木曜日

パレスチナ人権週、ヨーロッパ諸国で新たな局面が始まる。


ヘルシンキ ― 最も悪意ある反イスラエル活動がここ数年、「イスラエル・アパルトヘイト・ウィーク」と呼ばれ活発化している。この運動は何年も前からトロントで始まったものである。この活動が主張するのは、イスラエルは人種差別(アパルトヘイト)国家であるとし、ユダヤ人支持者、イスラエル友好者のために立入禁止区域を設けていると、大学の新世代たちに語り、影響を与えているのだ。先月、イスラエル公使がロンドンへ出向いた際、イギリスの大学で話す機会を得た時に、まさに出くわしたのである。

われわれ「イスラエルのためのヨーロッパ連合」は、再び大学キャンパスに戻る時が来たと思わされている。この「パレスチナ人権週間」は、今月、カナダの首都トロントで開始されたが、その内容とは、パレスチナ人がイスラエル政権下でいかに苦しめられているかを大学生たちに知らせるために行われたのだった。

しかし、カレブ・マイヤー(Calev Myers)は、「パレスチナ基本法が合法され、その国際的人権法が確立したとしても、パレスチナ政権下では、独断的投獄の人権違反、拷問、傷害が日常的に行われ、意見と表現の自由、報道の自由、宗教の自由、少数民族の権利が常に損なわれている。」とエルサレム司法研究所の「Hidden Injustices (隠された不正)」の報告書に 記している。

これは、エルサレム司法研究所と「イスラエルのためのヨーロッパ連合」で開催され、欧州で押し進めているものである。たとえ、多くの非難が欧州の大学に入り込んできたとしても、最初の試みが、先週、ヘルシンキの大学でスタートしたのだ。この発足には、イスラエル友好者とパレスチナ友好者ともに加わっており、カレブ・マイヤー(Calev Myers)、トマス・サンデル、国会議員のジョコ・ヤースケライネン(Jouko Jaaskelainen) と、二人のパレスチナ人である、フィンラドからアハティ・サーリエル(Ahti El Massri)、英国からクリスティが加わり、興味深い討論が交わされた。司会は、イナ・リトマ(Ina Litma )が務めた。

このイベントが行われた時、多くの出席者が以下の事実が語られるとは予想だにしていなかった。

―今年、ふたりのパレスチナ人が自分たちの Facebook(フェイスブック)にPLOのアッバスパレスチナ自治政府議長 のジョークを書いたところ、投獄の刑に処せられた。

―ユダヤ人に財産と土地を売ったパレスチナ人は、死刑の判決をくだされる。

―アッバスパレスチナ自治政府議長は、「ユダヤ人はパレスチナ国家には今後住んではならない。」と何度も主張している。

人権違反のリストはさらに続くが、パレスチナ人のクリスティとアハティの例からみても、抑圧的なパレスチナ政権で暮らすことが、どのようなことを意味するのかをうかがい知ることできる。

しかしながら、そのような情報はイスラエル政府が西側メディアでしか発表していない。ECIは主要なメディアとコンタクトをとってきたが、どのメディアもこのようなことは扱っていなかったのだ!

「パレスチナ人権週」は、真に苦しんでいるパレスチナ人を守る上では、強力な武器となるであろうし、そのことは同時に、ユダヤ人が祖国に戻って来ているという合法性を支持することにもつながるのである。我々が討論した時に語った、イスラエルの友人であることと、パレスチナ人の友人であることに、矛盾するものは何もない。世論調査では、ほとんどのパレスチナ人が、たとえパレスチナに国家ができたとしても、イスラエルに住みたいと語っている。

トマス・サンデルはこの討論会を次の言葉でしめくくった。「新しい抑圧的なイスラム国家の建国には、なんの解決もない。もし、真にパレスチナ人を愛するならば、われわれは、彼らの人権と生活水準を向上させれために、ともに働く必要がある。そして、より効果的に行うためには、パレスチナ政権、そして、欧州連合がともに、経済面でも支援する責任をもつ必要があるのである。」


外務大臣 より多くの情報を

ヘルシンキ ― パレスチナ人権週は、多くの国々によってアプローチされているが、最初に組織されたのは、フィンランドのヘルシンキである。パレスチナ政権下では、個人の基本的人権と自由が否定されているにもかかわらず、それが明るみに出されていないと、多くの者たちが語る。それらの不正な内容とは、パレスチナ難民に市民権を与えることを拒否し、その代わりに人種差別のような状態にしているのは、隣国らが行っているものだということである。

しかし、欧州全体を通して、あるいは、欧州とフィンランド政府を介して、パレスチナに援助物資を送ることができるかどうか検討するよう国会で約束した議員たちが、いくつかの会議を形作っている。フィンランド政府は、パレスチナ向けの教科書を調達したことで、増悪の文化を増幅するだけだと非難されている。最も顕著なのは、エルッキ・フィンランド外相が電子メールで交わした内容である。その内容はパレスチナの選挙活動を目的とすることに合意し、個人的に文書を受け取り、セミナーから結論づけたいと述べたものである。

そのような中で、ECIもまたフィン援助教会の代表者と会合している。同団体は西岸・ガザ地域でイスラエル製品をボイコットするため、表記義務付けに昨年加わった。討論はオープンで、建設的で、フランクであり、いろいろな意見が交わされつつも、検討され続けている。

会議の中で、カレブ・マイヤー(Calev Myers) 氏は、パレスチナ政権下で、いかに多くの人権が踏みにじられているかを語った。いままでの全組織を見ても扱われていなかったようなことが語られたのである。

マイヤー氏は、住民を脅かすことは受け入れがたいことであり、イスラエル政府、イスラエル国防相は、いずれもそのような行為を非難していることを強調した。イスラエルとパレスチナの主要な違いは何かを考えるのであれば、それは、イスラエルが法の下、刑を下しいるのに対して、パレスチナはなんら法的システムを使用することなく、パレスチナ政権下で行っているということである。「西側の人権団体は、パレスチナの何を守っているのか?」の質問に対し、フィン援助教会は耳を傾け、より多くの情報を提供するために、連絡し続けることを約束した。

来年はより多くのイベントを組織し、メッセージを広げるためにも、ビデオを使った討論会を考えている。 トロントで友好関係にあるのは、フェイテネ氏(Faytene Grasseschi)で、彼は、昨年の11月ECIの年次総会で話している。その総会の中で、パレスチナ人権週の事柄がその会議で最初に取り上げられた。さらに会議を組織化し、ECIは新たなネットワークと、同じプロジェクトをもつ人々の連絡網を手助けしたいと願っている。新しい機関を社会に構築することによって、ただうんちくを語るだけでなく、より効果的に、われわれのもつメッセージが届くことができるからだ。多くのコメントが反イスラエル感情をもつ人々によって寄せられてきたが、しかし、そのコメントに対してわれわれはだれもそこに真実があるとは思ってはいない。


ECI祈りのサミットの必要性を強調

すべてをできる人はいない、しかし、誰もが何かをすることはできる

ブリュッセル-ECI主催の第11回ヨーロッパ祈りのサミットが行われ、欧州各国から多くの人々が参加し、新しい段階に入ったことを感じることができた。このサミットで、参加団体は、欧州、アフリカ、日本国内にある、議会、国際機関で、興味深い活動がなされていることを聞いた。

多くの新しい扉が開かれたからこそ、参加したリーダーたちは、この働きを揺るぎないものとするために、祈り手を、欧州各国において、世界において召集する必要性が出てきたことを感じた。そこで、月の最初の金曜日を、断食と祈りをもつ日としたのである。ECIはとりなし手たちと連絡をとりつつ、祈りの課題を提供する意向である。ある団体は、「次の祈りのサミットが早くこないものかと待ち遠しい。」と語った。

「現在の情報技術は私たちのコミュニケーションをスムーズにし、そのテクノロジーを用いて連絡網を高めていく必要がある。」と、トマス氏は語る。

どの団体であっても、また個人であっても、祈りのために定期的な情報が必要であれば、ECI事務所に連絡していただきたい。 info@ec4i.org


次世代のリーダーたちのために

オックスフォード-グローバルな視野で考えたい若い指導者が増えているが、ヨーロッパ祈りのサミットはそのような次世代のリーダーたちを集め講演する時を得た。しかし、欧州を通じて、イスラエルを助けることが主題であったので、ある意味、世界視野というより、ローカル的なものであった。英国キリスト企業主催、オックスフォード・ウィルバーフォースアカデミーで、トマス・サンデルも、次世代の若者に向けて話した。サミットを通して、多くの若者たちが、機会が与えられるのあれば参加する意思があることを述べた。トマス氏は、ECIが固い土台を打ち立てている南フランスでも、リーダー向けのサミットで講演した。

もし若いリーダーたちに向けての働きに、祈りにおいて、あるいは、支援において、参加することを希望されるのであれば、遠慮なく、ECI事務所に連絡してほしい。共にこの働きに取り組めば、きっと何かが生み出されるはずにちがいない。

2013年4月11日木曜日

ヨーロッパでの第一回パレスチナ人権週間:「パレスチナの指導者たちは説明責任を果たすべき」

ヘルシンキ 2013411日‐ ヨーロッパでの第一回年次パレスチナ人権週間が、水曜日の夜、ヘルシンキ大学での公開セミナーをもって終了した。

そのセミナーで、主催者のイスラエルのためのヨーロッパ連合とエルサレム司法研究所は、中東における人権の侵害について懸念するすべての人々に対して、イスラエル政府に求めるのと同様に、パレスチナ自治政府の指導者に対しても綿密な監査を要求すべきだと訴えた。

エルサレム司法研究所からの基調講演者であるカレブ・マイヤーズ氏は、自身が絶えずイスラエル政府に人権と公正に関して働きかけ続けたことを指摘した。そうすることに成功し、イスラエル社会に独立した司法制度ができた。

「同等の権利をパレスチナ自治政府の指導者に求める間に、パレスチナやヨーロッパの人権団体は何をしてきたのでしょうか?」と問いかけた。

「単純な真実は、パレスチナ自治政府の支配のもとに生きている人々は最も基本的な人権が擁護されておらず、自分たちの指導者に対して訴える独立した司法制度を持っていないということです。それどころか、社会は暴力、恐怖そして脅しによってコントロールされています。今年の初め、パレスチナ人活動家が、PLOの指導者ムハンマド・アッバス議長についての冗談を自分のフェイスブックに載せたために一年半投獄される宣告を受けました。これは私にとって深刻な憂慮すべきことです。私が住んでいる所からたった40キロ離れた場所で起こっていることですから。」マイヤーズ氏はこう説明した。

「私の人権は擁護されているのに、なぜ彼の人権は守られないのでしょうか?」

このセミナーのテーマは「隠されている権利の侵害」で、これらの人権侵害がパレスチナ自治政府指導部によって行われているため、西側メディアのほとんどがパレスチナ自治区内で起こっている専制的な投獄や拷問、そして侮辱的な扱いを含む人権侵害をあえて報道していない事実を指摘した。フィンランドの主要メディアはイベントには招待されても事実を暴くことには失敗している。

共催者であるイスラエルのためにヨーロッパ連合のトマス・サンデール氏は、パレスチナ自治政府当局が毎年EUから5億ユーロを超える援助金を受け取っていながら、EUは、適切な方法で人権侵害について対処することに失敗している、と指摘した。

「このレベルの経済的な支援は、適切な説明責任とより大きな基本的権利に対する尊重が求められる。今日われわれはその双方において失敗している」とサンデール氏は述べた。

「中東での人権の促進を求める人々は誰しも、その地域の唯一の民主義国家であるイスラエルの信用を疑うことにばかり焦点をあてるのではなく、新たな民主国家を建てようにすべきだ。別の、鎮静力を持つ急進的なイスラム国家の創設は誰を助けることにならない。」と述べた。

カンファランスの議長役のIna Litma氏は、聴衆に、1948年になされた、パレスチナ人を含むすべての人に適応される人権についての国連の普遍的な宣言を思い出させた。クリスチャンのイスラエルの友人として、我々はパレスチナ人に対しても同様にこれらの権利を支援したい。

このイベントで、聴衆は、国会議員であるJouko Jääskeläinen と、現在はフィンランド、英国にそれぞれ住んでいる二人のパレスチナ人から話を聞いた。この二人のうちの一人「クリスティ」は、もしパレスチナの指導者を批判したことが判明したら自分と自分の家族の命が危険にさらされることを恐れて名前だけしか明かさなかった。スコットランドからのスカイプでのインタビューで、彼女は、公での議論が可能になるために、パレスチナ自治区にもっと自由を、そしてさらなる人権の尊重が与えられるように彼らの政府の指導者に対して強く要求してほしいと訴えた。


ガザで育ち、現在はフィンランドで暮らすAhti El Massri 氏もまた、その地域の危機を解決するために外国からのさらなる関与と支援を歓迎した。パレスチナの指導部がイスラエルだけを非難しているにも関わらず彼は自分たちの指導部自身が多くの困難を引き起こしていることを認めた。

「悲しいことに、たくさんの国際支援から利益を得ているのは、ほとんどが指導者たちで民衆ではないのだ。自分たちの指導者に対する厳しい非難をする一方で、彼はまた、西側諸国はすべてのアラブ人を潜在的なテロリストとみるのではなく同じ人間として見るべきであると警告した。争いを解決するために必要なのは、憎むのではなく愛することだ。」と語った。


ヨーロッパでのパレスチナの人権週間はイスラエルのためのヨーロッパ連合とエルサレム司法研究所によって組織された。水曜日の夜の公開セミナーに加えて、その週は議会のメンバーや政府当局者やメディア、教会の代表者たちとの会議も行われた。