パン・ギムン国連事務総長、ECI共同主催のユダヤの祭日タシュリフに出席
【ニューヨーク】 ECIの共同主催であるユダヤの祭日タシュリフ行事に、50カ国以上もの大使・外交官らがニューヨーク国連本部のロ
ーズガーデンに集い、ユダヤの新年ロシュ・ハシュナーを祝い、大贖罪日ヨム・キプールを迎える備えをした。
この行事は、ECIが国連に働きかける文化外交フォーラムの一環で、ユダヤの祭日の普遍的メッセージと原則を、国連に取り入れるためのミッションであり、国連で双方且つ多国間に渡って多くの年月をかけ話し合われた結果の最高潮のイベントであった
。
ローズガーデンには過去最多人数である約150名が集った。パン・ギムン国連事務総長の導きで、新年のスタートと第70回国連総会の新たな出発のために、タシュリフの罪を流す行事がイー
ストリバーで行われた。
グレゴリーECI国際問題国連ディレクターは、パリの大シナゴーグの主任ラビ、モシェ・セバッグの言葉を引用し、このように説明し
た。
「川にパンくずを投げることで私たちの罪を清めることはできません。しかし、神に対し、人に対しても赦しと和解をする必要があることを思い起こさせるのです。」
グレゴリーはユダヤの祈りの歌 アヴィヌ・マルケイヌにある「我らの父よ、我らの王、我らは神のみ前に罪をおかしました。我らと我らの子孫を憐れみたまえ。」の原則を説明した。
彼はまた、若いユダヤ人の預言者であったイザヤが「その剣を鋤に
打ち直し。」と書いた時から、1945年、サンフランシスコで国際連合憲章が採択された時のユダヤ人コミュニティの役割が国際社会と国際連合の創設に至るまで、ユダヤ人から多大な貢献があったことを、聴衆に思い起こさせた。
ECIの文化外交フォーラムの主要な目的は、ユダヤの祭から普遍的なメッセージを学ぶことにある。ヨム・キプールから赦しと和
解を学び、過越しの物語からは奴隷からの解放の意味があり、ハヌカから信仰の自由を学ぶ。
ECIは過去2年間、ヨム・キプールを国連に認識してもらうために働きかけてきた。今年、国連は初めてこのユダヤ暦にある祭日の重要性を理解し、その後、ヨム・キプールの日に国連事務局は休日であった。そして、今年、偶然にも、イスラムの祭日であるイード・アル=アドハーも国連事務局は休みであった。
さらに、今年辞職するロン・イスラエル常任大使の最後のスピーチともなり、国連の改革の必要性を語り、国連は最終的には自由の砦、
平和の神殿となるべきことを語った。
アーサー主任ラビによって導かれたこの画期的なタシュリフ行事は、感謝の祈りの中で、国連で最初のタシュリフが行われた生ける証人であることを語った。
イベントの夕暮れ時、トマスECI創設ディレクターは、ECIがなぜユダヤ人とユダヤ文化を国連で祝い、尊重しなければらないのかを説明した
。
「ホロコーストが許されたのは、ユダヤ人とユダヤ文化を尊重しなかったからだと思います。忍耐するだけでは反ユダヤ主義に対してなんの効果ももたらしません。ユダヤ人とユダヤ文化に助けられたことを感謝することを学ぶことだけが、過去の世代の過ちを繰り返さないことにつながるのです。」
写真左から:ヘラルド・エクカート、トマス・サンデル、カレブ
・パラウ大使、ルドルフ・ゲイギー、グレゴリー・ラフィト
Photo credit: Arnold Brower
文化外交行事で一つに
【ニューヨーク】 中東の政治的情勢がますます二極化する中で
、我々が行った国連でのイベントのメッセージは、その橋渡しとなる助けになったことであろう。
多くの国連大使、高官らが、9
月21日月曜日に行われたタシュリフ行事に参加したことによって
、国連総会で通常イスラエルに票を投じる国連常任理事国の数よりも、多くの国々がイスラエル支持であることが分かる。
伝統的にイスラエル寄りでない国の多くの大使や外交官らが、タシュリフ行事に出席する中で、この歴史的なイベントを知るきっかけとなったことであろう。 特に、パン・ギムン国連事務総長とその側近たちがユダヤの祭りを重んじ、出席されたことに感銘を得た。
ECIの文化外交フォーラムは、文化的な外交を通じ、正しいアプ
ローチへと導くことを基盤としている。このようなイベントを通して、イスラエルの新しい友を作る助けとなれる。近年まで、イ
スラエルが尊重され、感謝されるばかりでなく、イスラエルの懸念する事柄を表現できる国連での足場がなかった。我々の文化外交フォーラムではそのようなグループを確実に建てあげていく助
けとなろう。
欧州討論会、ECIに高まる懸念についての発言の機会を提供
【ブリュッセル】 ECIのリーダーたちは、エルサレムで幹部会議が開催され、それからニューヨークの国連総会の一般討論会に出席するので、9月は歴史的に多忙な月だが、ブリュッセルで開催された欧州委員会の基本的権利に関する第一回年次討論会に出席することができた。
ECIは、イスラエルに対する欧州委員会の政策に関しては、必ずしも一致するわけではないが、対話する場に留まること、そして彼らにイスラエルが孤立しているのではないことを認識させることは重要である。そしてイスラエルを支持する非ユダヤ人の声の存在を欧州連合に認めさせることも重要だ。
事実、ECIは、2003年から2004年、欧州委員会のロマノ委員長が反ユダヤ主義と闘うための第2次インティファーダと反ユダヤ主義の高まりの後で欧州会談の中から生み出されたシンポジウムを開催した。
11年後の2015年、欧州委員会はブリュッセル、パリそしてコペンハーゲンでのテロ攻撃に対して、反ユダヤ主義と反イスラム嫌悪を話し合うシンポジウムを行った。
多くのユダヤ人団体と同様、ECIは、欧州委員会が反ユダヤ主義を反イスラム嫌悪と同等の問題と捉え、もはや反ユダヤ主義を特殊な問題と見なすことができないと考えた。
しかし、2004年に大きく覚醒された後、欧州委員会は働きから数歩引き下がったと多くの出席者は述べた。極端なイスラエル批判を含む古いEUの反ユダヤ主義についての定義は、現在EUのホームページからは取り除かれている。
円卓会議の席で、トマスECIディレクターは、シオニズムは反ユダヤ主義を引き起こす要因ではなく、歴史的にその解決になってきたと指摘した。この討論会の主催者である、欧州委員会の第一副委員長のフラン氏も、「反イスラエル主義は反ユダヤ主義をカバーすることはできない」と言及した。
ECIは、多年にわたり、アメリカやドイツと同様に反ユダヤ主義のための特使を任命するよう欧州委員会に訴えてきた。先週、フラン氏は、そのようなコーディネーターを、反イスラム嫌悪に対応する別のコーディネーターと一緒に任命する決定を発表した。
ECIは、反イスラム教主義を含む、あらゆる形態の人種差別主義と外国人嫌いと闘う決意をしているが、しかし、反イスラム嫌悪とセットでなければ、欧州委員会が、ヨーロッパのユダヤ人たちに対する反ユダヤ主義の脅威の実存を話し合うことができない今日の現状を遺憾に思う。
この2つの問題には相互関係がない。このアプローチは、フランスやその他のヨーロッパの主要の国々で起こった反ユダヤ主義暴力が過激派イスラム教徒によるものであった事実を隠蔽したかのように考えられる。これは次回の欧州討論会の議題になるだろう。
イスラエルのためのベルギー連合、シャローム・フェスティバルを共催
【ブリュッセル】 イスラエルのためのヨーロッパ連合は政府関係の中で活動しているだけでなく、例えばイスラエルのためのベルギー連合のような、パートナー団体を通して草の根の活動でも働いている。
ベルギーで、この連合は、同じ考え方を持つクリスチャンとユダヤ人の団体とともにシャローム・フェスティバルを立ち上げた。そのメッセージは、過去の痛みを伴う経験にもかかわらず、世界のすべての国々の平和への希望を表明している。
9月上旬、彼らはベルギーでシャロームイベントを組織したが、たくさんのクリスチャンとユダヤ人が参加した。次のブリュッセルでのシャロームイベントは10月25日にアントワープで開催される予定。詳しい内容はホームページをご覧ください。http://www.shalomfestival.be/
ECIイベントの重要なお知らせ
ECI政策会議が祈りのサミットと共に、2016年4月21-24日に開催することが決まった。以前は2つのカンファランスでどちらに出席しようかと思われた方もいるかもしれない。しかし、今回は2つで1つのセットになっている。
そして、その前に、2015年12月2-3日、ブリュッセルで小さなイベントを開催し、2日は祈りの欧州祈りのブレックファーストになる。このイベントは、欧州議会で行われ、夕食、ECI説明会、シンポジウムが含まれる。
12月2日水曜日 19:30 年次夕食
12月3日木曜日 9-11:30 年次ECI説明会
12月3日木曜日 13-15:00 欧州議会で開催されるECIシンポジウム:現在と過去におけるユダヤ人の欧州での貢献
席は限られていますので、出席をご希望される方はお早めにお申し込みください。
2016年4月21-24日 場所:ブリュッセル
ECI年次政策会議および祈りのサミット
Editor Tomas Sandell tomas.sandell@pp.inet.fi
Copyright c European Coalition for Israel