
「国連の本部前の広場にある壁には、イザヤ書2章が刻まれています。つまり、世界平和の達成の中に、エルサレムとユダヤ人の平和が確かなものであることがわかります。ですから、イスラエルの建国は、祝うべきものであり、国連によって過小評価されてはならないのです。」と、28日、ECIディレクターのトマス氏は語った。
第1段階として、ユダヤ人国家と国連の関係を正常化すべきは、ユダヤ人の大祭日を理解し、考慮することである。というのも今年、イスラエル首相はユダヤ人の祭りであるスコットと日が重なったために、国連総会のオープイングの週に会議を出席することができなったのである。パレスチナ代表団のスピーチの際には、イスラエル代表団はだれもいなかったのだ。それは、抗議の姿勢ではなく、スコットの祭り、仮庵の祭りを遵守したからだ。
「キリスト教徒がクリスマスの日に国連総会をするでしょうか。イスラム教徒がラマダーンの終了を祝う日、イド・アル=フィトルの日に会議に参加するでしょうか。ユダヤの慣習を守る指導者たちだけを、別扱いにすべきなのでしょうか。」と、トマス氏は説明する。
より重要なことは、イスラエルの国だけが、イランという国連加盟国によって、絶滅すべき国であると脅されているただ唯一の国だということだ。国連総会前に行われたイランの新指導者であるロウハニ大統領のスピーチは、節度のあるトーンではあったが、国際社会は、イランが国際社会の要求に応じて、核計画を放棄する意思があることを確認するために具体的な行動をとるべきである。
ロウハニ大統領は西洋エリートの言語を話しているが、彼はイスラエル滅亡に関与し、イランのインサイダーとシーア派の聖職者のままである。
心地よい言葉が、われわれの時代の「平和」を実現するものでないことは、歴史が教えてくれている。
ロウハニ大統領は、国際社会の要求に応じる形では具体的な提案をいまだ提示してはいない。そればかりか、ただ時間を費やし、外交を遅らせているだけにしか見えない。
イランは昨年国連総会のスピーチで、イスラエル首相に対して超えてはならない一線を越えようとした。しかし、現在、国際社会は、その過程を停止する要求を控え、より静観する傾向のようだ。
しかし、イスラエルはこの実存する脅威に直面するのを黙っていないばかりか、支持と国連の決議が必要であるのだ。9月29日は、ミューヘン協定の第75回記念日にあたる。国際社会はこの過去の教訓を忘れてはならない。
ネタニヤフ首相は、現地時間、10月1日(火)の午前、国連総会で演説するであろう。
そして、ECI代表団が国連総会のオープニング・セッションのためにニューヨークへ出向くのはこれで3年連続になる。